”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート) |
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Joe Tsuda のプロフィール
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら日本の投資家に市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴29年。
趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
今週の主な予定、イベント
7/25(月)白川総裁講演、豪州Q2生産者物価指数
26(火)独8月GFK消費者信頼感、英Q2GDP、米6月新築住宅販売、スティーブンスRBA総裁講演
27(水)豪州Q2消費者物価指数(前期比予想値0.7%、前回+1.6%、前年比予想値+3.4%、前回+3.3%)、米6月耐久財受注、米地区連銀経済報告(ベージュブック)
28(木)NY準備銀行理事会、独7月失業率、米国新規失業保険、米6月中古住宅販売件数、ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演、ウイリアムSF連銀総裁講演
29(金)日本6月雇用統計、日本6月消費者物価指数、米Q2GDP速報値(前期比年率予想+1.9%、前回+1.9%)、ブラード・セントルイス連銀総裁講演、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
マーケットの焦点
キーワード― 米債務上限引き上げ問題(期限8/2)、欧州問題(ギリシャ第二次支援策は決まったが、、、ギリシャの条件付きデフォルト容認、その他周辺国への影響)、豪州第二四半期インフレ指数
先週も引き続き欧米の財政赤字を巡り、ボラタイルな相場となりました。結果的には、一応ギリシャ支援策がまとまったことから、リスク回避の巻き戻しの動きが活発化し、前週末と比べて世界的に株価は上昇しています。
ただ中国は、相変わらずインフレ件が強い上に、発表された7月の製造業PMIが2010年7月以来の50割れとなったことから、株価も前週末比で下げています(上海総合指数金曜日引け2770、前週末2820)。
ただ欧州問題も差し迫ったギリシャデフォルト(債務不履行)の危険性が若干遠退いたというだけで、ギリシャはじめ周辺国債務問題の解決には長い時間を要します。ギリシャ国内では緊縮財政に反対する国民の声は強く、また財政赤字の削減には緊縮財政に加えて、国内経済の回復が不可欠であり、短期間での解決などありえません。
さらに米国の債務上限引き上げ問題でも、先週はオバマ大統領と議会指導者間の協議に一定の進展があったとの見方もありましたが、実際はまだ合意には至っておらず、8/2の引き上げタイムリミットを控えて、今週は欧州に代わっても米財政問題がメインステージに出てくる可能性があります。
一難去ってまた一難、、引き続き市場のリスク要因から目が離せない地合が続きそうです。
豪ドルマーケット
先週の相場レンジ AUDUSD 1.0560-1.0874 AUDYEN 83.53-85.35
今週の予想レンジ AUDUSD 1.0600-1.0900 AUDYEN 84.00-87.00
今週の豪ドルは上値トライ終了後は反落も
先週の豪ドルは週前半欧州財政問題に対する懸念が高まりユーロが1.40近辺まで下がった動きを受けて1.05台半ば、83円台半ばまで下げて安値圏でオープンしました。ギリシャやスペイン債の独債との利回り格差(イールドスプレッド)はユーロ導入以来最大レベルまで開きました。
しかしその後相次いで発表された米企業決算が概ね良好であったことや、米債務上限引き上げ問題進展の思惑などから市場センチメントは徐々に好転。
水曜日の独仏首脳会談や木曜日の注目の欧州首脳会談を経て、結局ギリシャに対する第二次支援策がまとまったことを好感してユーロは1.44台に大幅に反発し、豪ドルはこの動きにフォローして1.08台後半まで値を上げました。豪ドル円もドル円の軟調(78円台前半に下落)を相殺する形で85円台まで値を戻しました。
ただ週末はユーロも利益確定売りに押されて再び1.43台前半に反落しており、豪ドルも1.08台で取り敢えず上げ止まっています。
今週は上述のように、一応ギリシャの最悪事態は回避されたものの、依然として懸念強く、引き続き欧州債務問題や、米国の債務上限引き上げ問題を意識しての相場となります。
一方、豪州国内では明日のスティーブンスRBA総裁の講演と27日(水)に発表予定の第二四半期消費者物価指数が注目されます。
特にインフレ指数はRBAも大いに注目しているようです。
市場には強い数字=8月利上げの思惑が強いようですが、7月以降の欧米財政問題の推移や、豪州国内の消費者信頼感の低下傾向(1991年のリッセッション以来の低水準)、更には7月のRBA理事会議事録から「将来のある時点で追加利上げの必要性」の文言が削除されていることなどを勘案すると、RBAは足元金利据え置きの構えであるように思えます。
現在豪ドルは米ドル安全面安地合を受けて従来のレンジの上限にいます。5月の高値1.10が視野に入っていますが、米債務上限引き上げが可決される可能性が強く、その場合には新高値トライは失敗する可能性があります。
逆に万が一米国がデフォルト(債務不履行)とでもなれば米ドルがクラッシュすることになるでしょう。
それでは 、今週も Have a nice WEEK!!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
・豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。 http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j
サンプル例を添付させて頂きます。
・現在セントラル短資FXブログに執筆中!
http://www.central-tanshifx.com/
ご注意!
本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、
それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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