毎年12月の恒例行事といえば、紅白と年賀状に決まっています。
紅白は低迷する視聴率回復の起爆剤に、韓流スターを引っ張ってきましたね。KARAと少女時代が初出場で、東方神起は3回目ということですが、まあ人気があれば、視聴率アップにつながれば、ということですね。
そうはいっても今日では、大晦日の夜を家族揃ってテレビの前に座り込み、みかんを食べながら紅白を観る時代はすでになく、家族は皆忙しかったり、いなかったり、それぞれ勝手に動いています。
それでも年賀状は毎年の決まりごとだからと、せっせと年末に書き上げてポストに投函、なんてことも今は昔…。
とりあえず昨年同様の39億枚!を売り上げるのだと日本郵便は強気ですが、数年前から年賀状は郵便ならぬ「メール」に取って代わられ、元旦には日本全国各地のパソコンや携帯に、「あけおめ、ことよろ」のメールが届く始末となっています。
お年玉付き年賀状を、今年は何枚もらったかを競っていた日もはるか昔。暑中見舞いも、寒中見舞いも、年賀状も、それこそバースデーカードだって、インターネットで送る時代です。
このIT化の波はオーストラリアも逃れられず、12月にお決まりのクリスマスカードや、グリーティングカードを送る習慣は、eカードに取って代わられ、オーストラリア・ポストの収益も落ち込んでいるようです。
そもそもメールの普及で、手紙やカードの郵便を出すということが減り、2008年をピークに手紙の配達は14%減少し、2020年には40%の減少になると予想されています。
ところが、一方、小包の売り上げは伸びているんです。2010年と比較して小包郵便は10.9%増えています。これもインターネットの影響だといわれています。
確かにインターネットの普及はオンライン・ショッピングを広め、国内はもとより海外から希望の商品をインターネットで購入する人が増えています。
オーストラリアでのオンライン・ショッピングは、米国や英国の7%に比べて、全体の消費量の約3%と少ないのですが、今後5年以内に12.5%にまで伸びると予測されています。
それにオーストラリア・ポストの小包郵便の売り上げの約70%、10億ドル相当は、オンライン・ショッピングによるものです。
手紙による連絡はインターネットのメールで行い、買い物はインターネットで注文して、小包を郵送してもらうという時代です。
さて、来年の年賀状はどうしますか? 海外にいるともちろんネットでメールを送るのが一番ですが、それでもグリーティングカードを国際郵便で送るという人も多くいます。海外からの手紙やカードは、受け取る人にとっても嬉しいもの。(…って、もうそんな時代ではないのかもしれませんが…)
(水越)
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