今週の主な予定、イベント

12/12（月）豪州10月貿易収支、ギラード政権内閣改造発表？

13（火）独12月ZEW景況感指数、米11月小売売上高、米FOMC（発表は水曜日早朝）

14（水）英11月失業率、ショイブレ独財務相講演、バイトマン独連銀総裁講演、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

15（木）第四四半期日銀短観、スイス中銀政策金利、英11月小売売上高、ユーロ圏11月CPI、米12月NY連銀製造業景気指数、米11月PPI、米11月設備稼働率、11月鉱工業生産指数、12月フィラデルフィア連銀景況指数、ドラギECB総裁講演

16（金）インド中銀政策金利、米11月CPI、エバンズ・シカゴ連銀総裁講演、フィッシャー・ダラス連銀総裁講演、ドラギECB総裁・キングBOE総裁コンフェレンスに出席

マーケットの焦点

キーワード―　引き続き欧州債務問題の進展、米FOMC、欧州リスク+イラン核開発に絡む地政学的リスクからの円買いと日銀覆面介入の攻防、日米欧格下げ観測、米国への年末資金還流（リパトリ）

先週も欧州首脳会議やECB理事会など市場の焦点はやはり欧州問題でしたが、結果として商品相場や主要市場の株価は前週末比でやや軟化傾向で、週中見られた欧州首脳会議への期待感もやや”不発”に終わった感じです。

先週は”ベア相場の継続かブル相場への転換かを見極める週となりそう”と申しましたが、残念ながら白黒ついたとういう感じではありません。

ECB理事会では政策金利を史上最低レベルである1.00％に25bp引き下げ、融資担保の緩和などの措置が取られて好感されましたが、一方市場で期待された国債購入拡大はドラギ総裁から否定され、ユーロや豪ドルの反落を誘いました。

また週末のEU首脳会議では期待と不安が交錯する中、英国の拒否などでEU全体での条約改正には至らず、ユーロ圏17カ国と希望国による条約改正が合意されました。

また事前に独が難色を示していたユーロ共同債やESM（欧州安定化メカニズム）への銀行免許付与も盛り込まれませんでした。

いよいよ年末休暇シーズンに向かいますが、引き続き市場のリスク要因としては欧州ソブリンリスクに加えて、イランの核開発疑惑に絡む各国の制裁観測など、地政学的リスクもリスク回避に働く可能性があります。

この円買い圧力に対抗すべく日銀は引き続き”覆面介入”を継続するものと思われ、両者の綱引きが年末に向けて続きそうです。

一方、季節要因として例年年末に向けては企業の決済上のドル買い需要に加えて、米系企業の本国送金のドル買い需要も高まる可能性があり、これはドル円サポート要因となります。

いずれにしても年末の薄商いとなりますので、大きな実需玉が出ると薄い相場で値が飛び、一旦大きく動いた相場がその後はピタッと動かなくなるという”年末特有の相場”には気をつけたいものです。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ　AUDUSD 1.0048-1.0379　AUDYEN 78.04-80.13

今週の予想レンジ　AUDUSD 1.0000-1.0400  AUDYEN 77.50-81.50

今週の豪ドルは再び”押し目買いと利食い売りの揉み合い”相場でしょう

先週の豪ドルは欧州首脳会議を控えた悲観・楽観論入り乱れる中、火曜日にRBAが25bpの利下げをしたことから徐々に軟調地合いとなり、その後発表された第三四半期GDPの強い数字と、11月雇用統計の弱い数字にUPS & DOWNSしました。

RBAの今後の金融政策については、”来年を通して再び3.00％の史上最低レベルに利下げを行う”という見方と”欧州懸念が緩和すれば調整の利下げは終了”とする見方に分かれており、やはりキーポイントは欧州ソブリンリスクの行方次第ということになります。（私見としては後者）

結局金曜日の欧州首脳会議における失望感（ESMの銀行免許付与と欧州共同債問題は未決）から金曜日には一時1.00半ば、78円近辺まで週中安値を付けましたが、取りあえず欧州首脳会議である程度の前進も見られたという見方から、ニューヨーク市場の後編では株価、商品相場も反発し、ユーロや豪ドルも安値圏を離れて越週しました。

上記のように今週から市場は休暇シーズンに向かいます。

例年年末向けては来年度の資源輸出カバーの豪ドル買い需要が強まり、豪ドルは堅調地合となりますが、この豪ドル需要を押しつぶすような”リスク回避の動き”となるかどうかが焦点でしょう。

リスク回避の動きが活発化しない場合には、米ドル・リパトリに絡む円売り需要との相乗効果で豪ドル円も堅調推移する可能性がありますが、果たして今年はどうなるか？

それでは 、今週も　Have a nice WEEK!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

サンプル例を添付させて頂きます。

「29_december_2010.pdf」をダウンロード

・現在セントラル短資FXブログに執筆中！（毎週木曜日担当）

http://www.gaitame.com/gaitame/

ご注意！

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

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