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シドニー発豪ドル見通し(2012年1月9日)

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

1/9(月)日本休場、豪州11月小売売上高、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演、独仏首脳会談

10(火)米ガイトナー財務長官訪日(10-12日)、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演、ウイリアムズSF連銀総裁講演、米ニューハンプシャー州共和党予備選

11(水)独国債入札、独伊首脳会談、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、エバンス・シカゴ連銀総裁講演、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

12(木)日本11月国際収支、英国11月鉱工業生産、BOE政策金利、ECB政策金利、ドラギ総裁講演、米12月小売売上高、米新規失業保険、スペイン国債入札

13(金)韓国政策金利、英12月PPI、米11月ミシガン大学消費者信頼感指数、エバンス・シカゴ連銀総裁講演、ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演、イタリア国債入札

マーケットの焦点

キーワード― 引き続き欧州債務問題の進展、米経済の回復?イランの緊張

やや遅れましたが、皆さん明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて年末年始ですが、やはり市場の焦点は欧州債務懸念で、年末年始にユーロは2010年9月以来の1.26台半ばまで、またユーロ円に至っては2000年12月以来、11年ぶりの安値97円台前半まで下落しました。

債務懸念がイタリア銀行株急落へと波及し、本日の独仏首脳会談や水曜日の独伊首脳会談、更には月末のEU首脳会議を控えて早急な対応への催促相場となっている様相です。

一方、米経済指標は年末から堅調で(シカゴ購買部協会指数、ISM製造業景気指数など)、先週金曜日に発表された12月雇用統計も失業率8.5%(予想8.7%、前回8.7%)、非農業部門就業者数+200千人(予想+155千人、前回+100千人)と改善しており、ユーロ売り/ドル買い圧力となりました。

またイラン情勢緊迫化で原油が上昇し、金が再び安全資産として買われて商品相場は堅調です。

今年は各国の大統領選を控えています―3月ロシア大統領選、4-5月仏大統領選、7月インド、メキシコ大統領選、9月民主党党首選/自民党総裁選、10月中国共産党大会(国家主席交替)、11月米大統領選挙―

昨年にも増して今年も各国の政治的不安定さや政治的混乱が更に経済政策運営を遅らせる可能性があります。

今年全体を通しての注目ポイントはやはり

①欧州債務問題の行方

②米経済が回復するか

③中国経済がソフトランディングするか

の3つになりそうです。

昨年来の長引く欧州懸念にやや食傷気味ですが、この問題の解決なくしてすべてが前に進めない状況です。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 1.0145-1.0386 AUDYEN 78.08-79.71

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0050-1.0350  AUDYEN 77.00-80.00

今週の豪ドルは”ユーロに引っ張られて上値の重い展開”でしょう

年末の豪ドル相場は米経済指標が堅調で、加えて新年への期待感もあり主要国の株価や商品相場が堅調推移し、更に何度が指摘したように本年度の資源輸出カバーの豪ドル手当て買いも例年通りに出た模様で、豪ドルは1.02、79円近辺に値を上げて越年しました。

年が明けてからも、”新年ユーフォリア”状態で株価が堅調推移する中、豪ドル手当て買いが引き続き出た模様で、豪ドルは1.03台後半、79円台後半まで続伸しました。

しかし根強い欧州不安でユーロが新安値に続落する中、豪ドルも徐々に頭が重くなる展開となりました。

加えて本日発表された11月の小売売上高は0.0%(予想+0.4%、前回+0.2%)と予想を下回り豪ドルは1.01台半ば、78円近辺の安値を付けています。

12月のクリスマス商戦は好調であった模様ですが、11月はセール前の買え控えもあったようです。

12月の米国雇用統計も予想を上回りましたが、通常リスク選好要因となる米経済の回復も、根強い欧州懸念にあってはむしろ米ドル買い/ユーロ売りに作用し、このユーロ売りに豪ドル売りがフォローする流れとなっています。

今週も独仏・独伊首脳会議、独/スペイン/イタリアの国債入札があり、やはり欧州問題が焦点となります。

年末年始は輸出の豪ドル買い需要で豪ドルが上昇しましたが、買い一巡後はやはりユーロの下値圧力に引っ張られる展開がしばらく続きそうです。

それではHave a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

・豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。 http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「29_december_2010.pdf」をダウンロード

・現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

・外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

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東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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