今日は2012年1月13日(金)ですね。そうです「13日の金曜日」です。13日の金曜日は不吉な日として知られています。特に英語圏の多くの国で信じられていますが、まあいってみれば迷信でしょう。
13日が金曜日になるのは、毎年必ず1回はあります。今年は多い年で、13日の金曜日が1月、4月、7月の3回あります。その月の最初の日、1日が日曜日の月は必ず13日の金曜日があります。それに13日の曜日の中で最も多いのは金曜日です。
こう考えると結構多いわけですから、そのつどそのつど、不吉なことが起きたら大変ですし、そんなことになるわけもありません。
13日の金曜日って、「キリストが磔の刑で死んだのが13日の金曜日だから」と思っていましたが、俗説なんですね。確かにキリストが死んだのは金曜日ですが、日付ははっきりしていなくて、14日とか15日とかいわれているようです。何れにしても13日でないのは確かです。
ただ、キリストの最後の晩餐に13人の人がいたので、13は不吉な数とされて、それに金曜日が合体して「13日の金曜日」が生まれたという説が有力です。
「そうだよね、ほとんど迷信だよ」と思うのですが、有名なアポロ13号の事故が発生したのが1970年4月13日の金曜日だったり、南米で航空機が墜落して生存者が人肉を食べたことで有名になった墜落事故が起こったのが1972年10月13日の金曜日。日本では、沖縄国際大学に在日米軍のヘリコプターが墜落した事件が起きたのが2004年8月13日の金曜日…と、そんな事実を聞くと、「えっ、もしかして…」なんて思ってしまいますね。くわばら、くわばら。
小さいときによくいわれた迷信は今でも結構信じているものです。例えば、「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」「食べてすぐ寝ると牛になる」「夜口笛を吹いてはいけない」などといわれたものです。
ところでオーストラリアの迷信ってどんなものがあるんでしょう。
西洋社会での迷信として有名なのが、「黒猫が前を通ると不幸にあう」とか、「家のなかで傘を開くな」とか、晴れの日を願うおまじないは、「Rain, rain, go away, come again another day」とかいわれています。それから「鏡を割ると不吉なことが起きる、7年間も不幸に見舞われる」というのもあります。
そんな迷信を信じているオーストラリア人も多いようです。
オーストラリア独自のものとしては、「長期計画は立てるな、必ず失敗する」があります。実にオージーらしい迷信ですね。というか、もはや迷信どころか、行き当たりばったり、なんとかなるさ人生のオージーにぴったりの格言です。
「絶対に自分の野心を知られるな」。アメリカ人などは自分の目標を公言して、それに向かって努力して達成するという姿勢を強く打ち出し、そして結構達成できたりするものですが、オージーは、たとえ金メダルや優勝を目指していても、「自分のベストを尽くす」というだけです。自信がないのか、控えめなのか、だめだった時のショックや非難が怖いからなのか…。
また、「将来に備えることは、不幸を招く」なんていうのもあります。「長期計画は立てるな、必ず失敗する」と似たものですが、たとえば自分の死んだときに備えて、お葬式のパッケージを生前に申し込んでおくなんてことはしてはいけないということです。
(もしかしたら、その時にはパッケージ料金が下がっているかもしれない)(その葬儀会社が倒産してるかもしれない)(自分は死なないかもしれない)などと考えるオージーが多いんでしょうね。
(水越)
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