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JNTO観光セミナーで富山、高山、沖縄をアピール

日本政府観光局(JNTO)主催の観光セミナー「Japan. Endless Discovery」が、7月11日(水)アモラ・ホテル・ジャ ミソン・シドニーにて開催された。このセミナーは、訪日外国人旅行の拡大を図ることを目的とし、日本各地の観光の魅力を海外に発信し、外国人旅行者にとっ てより魅力的な旅行商品開発を支援するというビジット・ジャパン・キャンペーンの一貫として行われたもの。冒頭にまずJNTOシ ドニー事務所・山下幸男所長が「東日本大震災の影響により、2011年1月から12月まで訪日した豪人観光客数は167,000人(前年同比27.9%) と大幅な減少を見せたが、今年5月にメルボルンとシドニーで開催された“Snow Travel Expo 2012”に出展した日本関連の旅行代理店などからは、同イベントがきっかけになり予約に結びついているケースも多々あるとの報告もあり、来年以降、訪日豪人観光客数は順調に伸びていくとの見通し」と挨拶。引き続きJNTOによる日本の基本情報の紹介を皮切りに、富山県、高山市、沖縄県の各地のプレゼンテーションが披露された。セミナー後には各地の担当者とシドニーの旅行関係者やメディアによる懇談会も催され、歓談の場として盛り上がりをみせた。

 

JNTOシドニー事務所 山下幸男所長

会場には多くの人が集まった

 

 

JNTOシドニー事務所

善木麻依子次長

冬のパウダースノーに限らず、花見や祭り、紅葉狩りなど日本の見どころの多様性を説明。通貨、アクセスなどの基本的な実用情報を提供しながら、四季にわたる日本旅行の魅力を訴求した。その魅力が密集しているゴールデン・ルートとセカンド・ゴールデン・ルートへの新幹線でのアクセスを紹介しながら、ジャパン・レール・パスをはじめ宿泊や食べ物など、予算面での日本の魅力も強調した。

 

アンドリュー・マカスキル氏

語学指導などの外国青年招致事業(JETプログラム)で、国際交流員として3年間、富山県射水(いみず)市に在住経験のあるアンドリュー・マカスキル氏が、富山県と高山市の魅力を紹介。館山黒部アルペンルート、黒部峡谷と宇奈月温泉、世界遺産に登録された五箇山の合掌造り集落の3点を中心に、富山県の豊富な自然環境と伝統文化、食べ物などの魅力を訴求。また、2014年以降、新幹線が富山市まで開通されることに触れながら、東京や大阪からのアクセスの利便性を指摘した。

高山市のプレゼンテーションでは、同市にもまたがる五箇山の合掌造り集落を改めて紹介し、市内の観光名所である高山陣屋や中橋、三町通りとともに、国の重要文化財に指定された日下部民芸館にも触れ、街の歴史的な風景を徒歩で散策しながら楽しめることを踏まえながら、その数で日本一を誇る露天風呂や農作物など四季を通じて楽しめる街の魅力を強調した。

シドニー沖縄県人会

浦崎政美会長

2009年度に沖縄県を訪れた観光客、およそ569万人のうち、68.6%がリピーターだったと説明。同県が日本屈指の観光地として抜群の人気を誇る理由は、手付かずの美しい海や自然環境もさることながら、県民の観光客に対するおもてなしの心が最大の秘密だと力説。さらに、那覇大綱引きやエイサーの賑やかな祭り、世界的にも有名な健康長寿料理、陶芸品など、あらゆる沖縄の魅力に触れ、巻頭特集記事で沖縄県の魅力にスポットをあてた小誌「G'Day Japan!」を紹介しながら、メディア、旅行代理店とのさらなる連携を訴えるとともに同県のプロモーションの強化を呼びかけた。

 

高山市海外戦略室

プロジェクトチーフ

村井篤氏

富山県観光・地域振興局観光課

国際観光班長

砂原賢司氏

各地のプレゼンテーションに聞き入る参加者たち

沖縄のプレゼンテーションでは伝統楽器、三線のライブも披露

 

会場内に設置された各ブースの前では、

熱のこもったPR合戦も繰り広げられた

できたての小誌「G'DAY JAPAN!」も会場で配られた

 

【総評】

JNTOシドニー事務所 山下幸男所長

今回のセミナーには、富山県、高山市(岐阜県)、沖縄県に参加していただき、これまでとは一味違った情報が発信でき、非常にいい成果が得られていると自負しております。従来はリテーラーの方々に多く集まっていただいたのに対して最近では、ホールセラーの方の割合が高くなっている傾向にあります。皆さん新たな商品開発のための情報収集にきており、日本が受け入れられているという印象を強く受けております。今回参加している沖縄は、プロモーションを重点的に取り組んでいる地域です。媒体への露出も多くなっており、情報発信が進んでいます。沖縄は、これまで具体的な取り組みとして、エキシビション(旅行博)への参加や、私どもでもテレビクルーを沖縄に送るなど、連携した活動を行なっています。スキーに次ぐ新たなデスティネーションの成功事例として沖縄の活動を今後も期待し、応援していきたいと思っています。和歌山県、富山県、岐阜県も積極的なプロ モーション活動をしているので、沖縄に続く成功事例を目指し、各自治体と連携を図った誘致を今後も行うと同時に“スノーだけではないジャパン、伝統文化だけではないジャパン、 アクティビティが楽しめるジャパン”として今後はバラエティに富んだPR活動に取り組んで行く予定です。

 

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