正直オーダーしたときは、＄１０パスタだからそれなりのテイストだったらOK、なんて思っていたのですが、

これがこれが、全然悪くない！ってかめちゃ美味しい～！　

白ワインが効いたクリーミーなソース、それらにからむマッシュルーム、シャロット、オニオン、セミドライトマトといった野菜陣、

そしてパルメザン・チーズの香りとコク、フレッシュ・バジルの風味、これらが見事に団結して、舌と鼻と胃を強烈に刺激してきました！

僕はときどき思うのですが、シドニーの物価は確かに異常に高くて、

「えっ、この程度の料理が、こんな値段？！」と思うことがしょっちゅうあるのですが、

一方で「このシチュエーションでこの料理、この値段で本当にいいんですか～？」という料理にも時々巡り合います。

今日のランチはまさにその代表格。

だって、たった＄１０（今の為替だと８００円ぐらい）で、ちゃんとしたアルデンテの本格パスタをいただきながら、

しかも映画のワンシーンのようなシチュエーションで（ニュータウンの人々は絵になる）、

南半球特有の乾いたサンシャインを浴びながら、自分で持ち込んだギンギンに冷えた白ワインを飲めるって最高だと思いません？

日本は確かにデフレが進んでいて、安い料理は本当に安いのですが、それはあくまでも料理だけの話。

それなりに素敵なシチュエーションでいただくお料理は、いまだメチャ高いと思います。

シドニーは暮らしにくいとか物価が高すぎるとか言われますが、食事に限って言えば僕は天国だと思うのです。

確かに高いお店は目の玉がぶっ飛ぶぐらいしますが、そうじゃないお店もたくさんあります。

今日のお店だってそうです、８００円で美味しいパスタが食べれるお店は日本にたくさんありますが、

こんな雰囲気の中で自分の好きなワインを持ち込んで食事を堪能できるお店って、日本では極々まれな存在だと思います。

その喜びを感謝の気持ちと共にいただくと、お料理もお酒も、格別な味がするんだな～