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シドニー発豪ドル見通し(2012年10月29日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

10/29(月)日本臨時国会召集、米9月PCEデフレーター、伊西首脳会談

30(火)日銀金融政策決定会合(展望リポート発表)、日本9月雇用統計、インド中銀政策金利、独10月雇用統計、スペインQ3GDP、ダドリーNY連銀総裁講演

31(水)ユーロ圏9月失業率、ユーロ圏10月CPI、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

11/1(木)中国10月製造業PMI、米10月ADP雇用者数、米10月ISM製造業景況指数、地区連銀総裁講演(ロックハート・アトランタFED、ローゼングレン・ボストンFED)

2(金)日銀議事録(10/4-5)、豪州Q3PPI、イタリア10月財政収支、米10月雇用統計、米9月製造業受注

3(土)中国10月非製造業PMI

4(日)G20(メキシコ~5日)

マーケットの焦点

キーワード―日銀会合(10/30)、米雇用統計(11/2)、米大統領選挙(11/6)、中国共産党大会(11/8)

先週も世界的にリスク回避の動きが主流で、主要国の株価や商品相場は値を下げています。

相変わらず欧州問題ではスペインの支援要請の有無や、ギリシャの支援条件・目標達成の期限延長や第二次支援問題がフォーキャスされますが、加えてスペインの5州の格下げ(ムーディーズ)などがリスク視されました。

またグーグルやアップルなどのIT企業中心に米企業決算が不冴えであったこともリスク回避に繋がりました。

FOMCでは前回QE3実施の発表があったばかりで、新たな政策変更は見られませんでしたが、相変わらず声明文は”超ハト派的内容”であり、月間400億ドルのMBS(住宅担保証券)購入や2015年半ばまでの超低金利を肯定する内容でした。

今週は明日30日(火)に日銀会合が予定されますが、同時に発表される展望リポートでは実質経済成長や物価上昇率見通しが下方修正される見通しであり、資産買い入れ等基金を80兆円から10-20兆円増額されるとの観測があります。

また日本の政局混迷により特別公債法案の成立が遅延したり、インフレターゲットが導入され「目途」という文言が「目標」に変わったり、あるいは外債購入が具体化される場合には”円安”の影響が出るでしょう。

また11/2(金)には10月の米雇用統計が発表されますが、失業率が再び8%台に戻るのか、あるいは7%台をキープするのか大きなポイントとなります。

ただ8%台に悪化する場合にも、逆に11/6の米大統領選挙でオバマ陣営が不利になり、ロムニー期待からむしろドルの下限が限定的になるとの見方もあります。(雇用統計が強ければドル高予想となりますので、どちらに転んでもドルは堅調??)

先週から為替相場は揉み合いで、大きなトレンドが見られませんが、欧州情勢を含めて米大統領選挙(11/6)や第18回中国共産党大会を通過すれば、”次なるトレンド”がクリアになってくるものと思われます。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ   AUDUSD 1.0236-1.0397 AUDYEN 81.65-83.48

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0150-1.0450 AUDYEN 80.50-83.50

今週の豪ドルは再び好悪材料に挟まれて揉み合い相場となるでしょう

上述のように先週は週初リスク回避の動きが活発で、加えて発表された政府の”経済・財政中間見通し(MYEFO)”では2012/13年度GDP予想を3.25%から3.00%に引き下げ、交易条件も悪化予想となったことから豪ドルは1.01台前半、83円台半ばまで下落しました。

しかし週央に発表された中国10月のHSBC製造業PMIが大幅改善(47.9→49.1)したことや発表された第三四半期消費者物価指数が予想を上回って強い数字となたことから11月利下げ観測後退し、豪ドルは1.04近辺、83円台半ばに反発しましたが、週末に向けての調整から結局1.03台半ば、82円台半ばに小反落しています。

今週豪州国内では大きな指標やイベントの予定はなく、豪ドルは日銀会合や中国10月製造業PMIや米国10月雇用統計など海外情勢を見ながらの展開となります。

先週の強いインフレ指数の発表を受けて11月利下げ観測はやや後退していますが相変わらず金利先安観が強く、1.05より上では売り圧力が強まりますが、一方下落局面では引続き各国中銀や個人投資家の豪ドル買い意欲が活発化し、下値1.00をサポートする展開が予想されます。

80円台を付けた後、やや調整軟化しているドル円の騰勢が再び強まる場合には、豪ドル円が上値をテストする局面も予想されます。

それではHave a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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