今週の主な予定、イベント
12/24(月)日本振替休日、独市場休場、香港・仏・英国市場は短縮取引、米株式・債券市場は短縮取引
25(火)香港、オセアニア、欧州、米国休場、米上院が財政協議
26(水)日本特別国会召集、日銀議事録
27(木)米失業保険、11月米新築住宅販売件数、米下院財政審議再開予定
28(金)東京証券取引所大納会、11月日本雇用統計、全国消費者物価指数、Q3仏GDP、11月米中古住宅販売成約指数
マーケットの焦点
キーワード:第二次安倍内閣成立とリフレ政策、米財政の崖問題
先週は欧州懸念が更に後退する一方、日米発のニュースが主導権を握りました。
週明けの日本の衆院選で自民・公明が圧勝し、市場では追加緩和期待が高まって円売りの流れが続き、ドル円は84円台後半まで年初来高値を更新’しました。20日の日銀金融政策決定会合では10兆円規模の基金増額が決定され、また次回会合で物価目標2%を検討することが発表されました。安倍総裁と白川日銀総裁の連携も印象付けられましたが、今後安倍政権のリフレ政策の行方が注目されます。
米財政の崖問題では週央までは好悪材料が交錯しましたが、基調として崖問題解決への期待感が強くNYKダウも一時13,350ドルまで上昇しました。
しかし金曜日のFar East timeにベイナー下院議長(共和)が減税関連法案の採決を取りやめると発表し、この下院での採択延長により週末に向けて再びリスク回避色の強いセンチメントに戻った感がありました。
今週は25日(火)に米上院の財政協議が、また27(木)米下院の財政審議再開の予定となっていますが、オバマ政権と共和党側の妥協点を見出すには難航が予想され、年内合意は微妙なところです。
暫定的な崖回避措置で越年となる可能性があります。
12月中旬以降欧州懸念後退、安倍総裁の”強力な金融緩和で円安・株高政策”を受けて”ドル安・円安”が進行しましたが先週はその動きも一服でやや調整が入っています。
年末年初は米国の財政の崖問題と安倍政権のリフレ政策の成り行きが焦点となります。
ドル円はメジャーレジスタンスである85円台を目前に足踏み状態ですが、テクニカルには昨年、今年とブレークできなかった85円台を上抜けば、一気に85-95円レンジにシフトする可能性があります。
従来の天井である85円を想定上限とするオプションや仕組み債などの大規模な巻き戻しが出る可能性が指摘されます。
豪ドルマーケット
先週の相場レンジ AUDUSD 1.0394-1.0557 AUDYEN 86.05-89.02
今週の予想レンジ AUDUSD 1.0300-1.0600 AUDYEN 86.50-89.00
今週の豪ドルは徐々に底固めでしょう
先週豪ドルは調整色の強い展開で反落しました。
最近の国内指標(11月NAB企業信頼感、12月WESTPAC消費者信頼感、インターネット求人指数など)が不冴えなことや来年1年でキャッシュレートが2.0%まで低下するとのアナリスト予想、更にはスワン財務相が「豪ドル高で企業業績が悪化し税収の落ち込みから12/13年度の財政黒字転換断念」の報道も豪ドル売り戻しを誘ったようです。
豪ドルは12月の高値1.05台後半から1.04割れに、89円から87円台後半に、また豪ドルユーロも0.81台前半から0.79割れまでそれぞれ調整反落しています。
年末年初大きな国内イベントはなく、やはり米国の財政の崖問題の展開が注目されますが、崖問題が好転する場合にはリスク選好の動きが、また難航する場合にはリスク回避的な動きが強まるでしょう。
ただ、既にかなり調整された豪ドルですが、現レベルから更に大きく続落するよりは、やはり年末最後まで出る資源会社の来年度の豪ドル手当て買いや中銀の外貨準備運用目的の豪ドル買い需要が下値をサポートする展開が予想されます。
それではMerry X'mas & A Happy New Year!!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)
http://www.central-tanshifx.com/
☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)
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