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シドニー発豪ドル見通し(2013年4月15日)

 

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。

豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

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今週の主な予定、イベント

4/15(月)中国Q1GDP 前年比+7.7%(予想+8.0%、前回+7.9%)、中国3月小売売上高+12.6%(予想+12.6%、前回+15.2%)、中国3月鉱工業生産+8.5%(予想+10.1%、前回+10.1%)、4月米NY連銀製造業景気指数

16(火)4月独ZEW景況感指数、ユーロ圏3月消費者物価、英3月小売物価・CPI、米3月住宅着工件数/鉱工業生産、IMF世界経済見通し

17(水)英3月失業率、英中銀議事録、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、IMF国際金融安定性報告書

18(木)日本3月通関ベース貿易収支、英3月小売売上高、米3月景気先行指数、ワシントンG20(~19日)、イタリア次期大統領の選出投票開始

19(金)安倍首相記者会見、世銀・IMF春季会合

マーケットの焦点

キーワード:ワシントンG20(4/18-19)での円安批判の有無、日本3月貿易収支(4/18)、日銀異次元の量的緩和、北朝鮮の挑発

先週は、結果的には前週より世界的に株価は上昇していますが、週末にかけてはドル円など調整色が強まりました。

週前半は100円を目指す動きが断続的に見られ、100円のところにある様々な巨大売りオーダー(オプション防衛、本邦輸出筋、ドル買いの利食いなど)と対峙する局面が続きましたが、100円には一歩届かず。

むしろ週末を控えて今週18/19に予定されるワシントンG20における円安批判観測や、米国の3月小売売上の弱い数字から米ドル全面安となりました。

極めつけは発表された”米国財務省半期為替報告”で日本が取り上げられ「日本の通貨政策を注意深く監視、日本は通貨安政策を避けるべき」と指摘されたことからドル円は一気に98円台前半に反落。

米ドル全面安を受けてユーロは1.31台、豪ドルは1.05台と堅調でしたが、円クロスはユーロ円131円台から128円台、豪ドル円105円台から103円台など円クロスは軒並みダウンしました。

このようにドル円は一旦100円が遠のいた感じです。

理由は:

1.米景気の中だるみ現象からドル自体の上値が重いこと

2.一旦100円が遠のいたとの判断が定着すれば、市場は足元”上がったら売り”スタンスに転換するであろうこと

3.今週のワシントンG20における円安批判の思惑

などです。

ただ円を取り巻く環境に著変はなく調整後は再び100円を目指す動きも考えられます。その理由は:

1.18日に発表される日本の3月貿易収支では約5,000億円の赤字(前回7,775億円の赤字)と9カ月連続の赤字が予想されるが、今後もエネルギー輸入の高止まりや、対中貿易の縮小から貿易赤字の継続が予想されること

2.日銀による大量の長期債購入から行き場を失った本邦機関投資家が、外貨資産への配分を増加させる可能性

3.黒田総裁はG20で日本の立場を十分説明する意向であり、G8国や中国・韓国を除く新興国も日本の立場に理解を示しており、G20において日本が袋叩きにされる可能性は少ないことなどです。

ただ足元は上記のように100円到達失敗の失望感からドル円も頭の重い展開が予想されます。今年に入ってから2回の調整(95円→90円、96円→92円)同様に5円程度の調整が入るのか、あるいは97-98円でモデレートな調整で終わるのか見極めたいところです。

今週のG20の成り行きと、米経済の中だるみがいつピックアップするのか?これがポイントでしょう。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 1.0348-1.0582 AUDYEN 101.95-105.43

今週の予想レンジAUDUSD 1.0300-1.0500 AUDYEN 100.00-104.00

今週豪ドルは上値の重い展開でしょう

先週豪ドルは前週のRBA理事会で金利が据え置かれたことに続いて発表された2月貿易収支の赤字幅大幅縮小、強い2月小売売上高や豪ドルと人民元の直接取引開始の報、更には中国の3月貿易収支で輸入が鉄鉱石や食糧品を中心に大幅に増加したことなどを好感して1.05台後半、豪ドル円は2007年11月以来の高値105円台半ばまで上昇しました。

しかし週末にかけては米ドル安地合いから豪ドルが1.05台をキープする一方、豪ドル円は105円台から103円台に反落しました。

本日発表になった中国のQ1GDP(前年比)が+8.0%の予想に対して+7.7%と弱かったことから1.04台前半に反落し、豪ドル円はドル円下落との相乗効果で102円近辺まで値を下げています。

先週半ばまではリスク選好の動きもあって久しぶりに1.05台、105円台というブルセンチメントでしたが、さすがに週末の調整色を今週も引き継いでいる感じです。

足元円クロスを中心に調整継続の可能性が高いですが、調整終了後は再び上昇トレンドに戻る可能性は捨てられません。

先週までの上げが速かっただけに”暫く小休止”といったところでしょう。

それでは Have a nice week in advance!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

 

☆豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。

http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「11 July_2012.pdf」をダウンロード

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当)

http://www.central-tanshifx.com/

☆外為どっどコム社の動画担当(毎週金曜日)

http://www.gaitame.com/gaitame/

 

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

 

 

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1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ


☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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