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お手頃テイクアウェイの食文化

オーストラリア人の4人に1人は肥満。子どもの肥満や糖尿病も増えている…。そんな事実が統計として明らかになっています。

最近では健康ブームと言えるほど、ジョギングしたり、エクササイズに通ったり、健康食品を手にするオーストラリア人も増えていますが、それでも肥満が多く、糖尿病患者も増えているのは、いったいどうしたことなのか。

いや、もちろん、そのような現実だからこそ、健康に真剣になり、ジョギングやエクササイズに励む健康ブームなのでしょうね。

健康の基本は食生活と適度な運動と言われます。

その食生活ですが、テイクアウェイが増えているそうです。オーストラリア人が夕食にテイクアウェイする回数は、週平均2.5回。これはつまり、塩分や砂糖や脂肪を過度に摂っているということになります。

一般的な成人の摂取カロリーの目安は、だいたい1800〜2200キロカロリー前後。オーストラリア人の一日平均のエネルギー量は8700キロジュール(約2100キロカロリー)とされています。当然、テイクアウェイが増えると、摂取カロリーも過大になって、太り過ぎになるということです。

以下は、オーストラリア人の外食やテイクアウェイについての平均数値です。

42%  週に3回以上外食やテイクアウェイをする人の割合。

24%  自宅で食事を作って食べている人の割合。

$70  カフェやテイクアウェイ、レストランでの外食の週平均金額。

一方、オーストラリア人に人気のテイクアウェイは…

(1)中華

(2)イタリアン

(3)タイ

(4)マクドナルド

(5)インド

まだまだ日本料理は人気が低いのか、店舗数が少ないのか、おにぎりやお弁当を買ってお家で食べるという習慣には至っていないようですね。

ただし、中華やインド、タイ料理のテイクアウェイは、メニューをきちんと選べば、肥満の心配は少しはなくなるようです。

中華の場合だと、揚げ物ではなく蒸し物を選んだり、鴨のXO醤ソース炒めよりは鶏のカシューナッツ炒めを選び、必ず野菜料理も一品摂るのが良く、タイやインド料理の場合はココナッツミルクの味付けを避けたりするのが良いようです。

とはいっても、健康に良くないとされているのは概して美味しいもので、ついつい食べてしまいがちです。

テイクアウェイを頂く際のヒント:

テイクアウェイしたものを、お家の食卓では必ずお皿に盛りつけます。

お皿の半分のスペースを野菜やサラダで埋め、残り半分のスペースの、さらに半分(全体の4分の一)に炭水化物、もう半分にタンパク質の食品で埋めるようにします。

つまり、テイクアウェイでは野菜やサラダを50%、炭水化物やタンパク質を25%づつ摂るように計算して買ってくると、それほど肥満を気にすることなく、美味しく頂けるというわけです。試してみてください。

(水越)

 

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