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1194は何の数字?

ヒントは電話番号です。

はい、そうです。1194は時報の電話番号ですね。

この番号にかけると、「At the third stroke it will be ….. 」と、アナウンスがあり、時刻を教えてくれます。

ところで、時報を電話で確認するということが、はたして今でも行なわれているのでしょうか?

今日では多くの人が腕時計をしたり、街の至る所で時刻を知ることができ、テレビやラジオでも時報を案内したりと、電話をかけて時刻を知ることなどないようです。それにもまして、スマホ時代と言われるように、腕時計すらしなくなり、手に持つ携帯ですぐ時刻が分かる今日です。

とはいってもオーストラリアでは、国民の半数以上が、少なくても年2回は、家の壁時計、置き時計、目覚まし時計に腕時計と、時刻調整をしています。

そうです、夏時間、デイライトセービングの開始と終了時です。いくらスマホ時代でも、この時ばかりは時計の針に目を落とし、1時間の調整をするわけで、その際、正確な時刻を知ろうとして、中にはこの1194に電話をかける人もいるようです。

かつては便利な案内サービスとして重宝された電話の時報案内も、今日では、せいぜい年2回の利用にとどまるのかもしれません。

この時報案内は、以前はオペレーターがマニュアルで時刻を読み上げていました。

女性たちが30分交代のシフトを組み、30秒毎に「ただいまの時刻は…」と読み上げていたわけです。

いくら30分交代でも、かなり疲れる仕事だったようです。

その後、1953年にコンピュータ化して、オペレーターに替わって、今日聞くような「At the third stroke it will be ….. 」のテープ録音の声が流されました。

1991年に電子時計のシステムに替わるまで、このコンピュータによる時報には14億回も電話がかけられています。

1960年には年間100万回かけられ、これは一日平均8万回になります。

ところで、時報案内に電話をかける最も多い時間はいつでしょう?

答えは午後4時30分です。

なぜでしょう。実は、会社にある時計が正確かどうかを確かめるために電話をして、余計な残業をしないためでした。

今日ではそんなことも行なわれず、スマホ片手に仕事をする世の中ですね。

(水越)

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