かつて日本語は「悪魔の言葉」として嫌悪され、漢字を廃止してローマ字表記にすべきだと真剣に議論された時代もありましたが、今日、世界で日本語を学ぶ人たちはどのくらいいるのでしょうか?
2009年度調査から9.2%増加。
(国際交流基金による「2012年度日本語教育機関調査」の結果概要から)
これは過去33年間で、日本語教育機関数が14倍、教師数は15倍、学習者数は33倍に増えていることを示しています。
海外における日本語教育は大幅に増加、拡大しているようです。
近年の日本のポップカルチャーへの関心や、コスプレ文化の人気など、アニメやマンガに象徴される現代日本の文化が大きく影響していると思っていたのですが、実は層でもないようです。
日本語学習の目的を問う質問では、こんな結果が出ています。
(2)日本語でのコミュニケーション(55.5%)
(3)マンガ・アニメ・J-POP等が好きだから(54.0%)
(4)歴史・文学等への関心(%49.7)
(5)将来の就職(42.3%)
以前は、日本企業への就職のためという実利的な理由が上位を占めていたのですが、トップが「日本語そのものへの興味」というのは意外でした。
言葉としての日本語に興味・関心が増えているというのは、かつて「悪魔の言葉」として蔑視されたことを思うと隔世の感がありますね。それほど「日本」が海外に進出して世界に存在感を示しているということです。
ところで、一体誰が日本語を学んでいるのかというと、やはりアジアなんですね。
日本語教育機関数の63%、教師数の75%、学習者数の82%が東アジアと東南アジアに集中しています。
国別ベストファイブは、(1)中国(26.3%)、(2)インドネシア(21.9%)、(3)韓国(21.1%)、(4)オーストラリア(7.43%)、(5)台湾(5.9%)となっています。
2009年度と比較して、韓国・台湾は減少していますが、他は増加しています。特に2009年度1位の韓国が3位に転落していますが、これは昨今の反日気運が影響しているのでしょうか。また、ベストテンではオーストラリアとアメリカ(6位)以外は、すべてアジアの国が占めています。
オーストラリアは2009年度の27万5710人から29万6672人に7.65%の伸びを示しています。
オーストラリアはかつては38万人の学習者と、韓国、中国に次ぐ3位の地位を占めていましたが、その後減少を続けてきました。今回30万人弱にまで増えてきたことは嬉しいニュースですね。
日本に関心を示し、日本語を学ぼうとする人たちが増えているのは、日本人にとって嬉しいニュースです。日本をもっとよく知ってもらいたいですし、親睦交流のためにもまずはコミュニケーションを深めることが求められ、そのためにも日本語を学ぶ人が増えているのは大事なことですね。
かつてSBSテレビで「日本語大好き」という番組が放映されるほど、オーストラリアの日本語熱は高かったのですが、再びそのような日が来ることを願って、周りのオージーに日本語で話しかけてみましょうか。
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