どうもご無沙汰しております。
最近ずっとドライバーが足りていないために、ほとんど休みなく働かされています、フォックスです。
ただいま、シドニーバスでは新人ドライバーを募集していますので、興味のある方はぜひぜひ応募してみてください。(永住権があって、普通自動車免許(仮免不可)さえあればどなたでも応募可能です)
今回は、私がシドニーバスの採用試験を受けた時のことを書いてみたいと思います。
めでたく書類審査に合格すると、約一週間後にシドニーバスの本社へ出向するようにと呼びだしの電話が掛かってきました。本社に出向くと10畳ほどの狭い部屋へ同じように採用試験を受けに来た総勢10名が無理やり押し込まれて、まず筆記試験を受けさせられます。筆記試験と言っても簡単な数学の試験……もとい、小学校低学年程度の算数の問題です。なので試験の内容は、足し算、引き算、掛け算、割り算程度で、しかも4択式になっていて、余裕だなと思ったのですが、私はここで少しつまずいてしまいました。英語で算数のテストを受けたことがなかったからです。例えば次のような問題(リンゴがテーブルの上に2個あります。その内の1個をマイケル君が食べてしまいました。残りのリンゴはテーブルの上にいくつありますか?)も、英語があまり得意ではない私には内容をいまいち理解できず(あまりに問題が簡単すぎて、何かのひっかけ問題なのかな?と勘ぐってしまったのも失敗の元でした)かなり難易度が高く感じられました。そのうえ、使い回されてボロボロになっている問題集の4択の答えの欄に、以前に試験を受けられた先輩方が適当に丸を付けてくれているので、その丸の付いている答えを信じるべきかどうか、自分の出した答えと違っている時には、余計に紛らわしかったです。
無事に算数の試験に合格すると、次は同じ部屋でドライバー適正テストという簡単な50問ほどの心理テストを受けさせられます。何回も何回も繰り返し、「あなたはジェットコースターに乗るのが好きですか」という質問が出てきたのを覚えています。(スピード好きの人は、バスドライバーには向かないのだと思います)このテストの後、10人いた受験生の内、2人の姿がいつの間にか消えていました。
その後は、畳2畳程しかないまるで刑事ドラマに出てくる取調室のようなところに連れて行かれて、そこで2人の面接官を前に面接を受けることになります。相当緊張していたのであまり質問の内容を覚えていないのですが、殆どの質問は過去に起こったある状況に対し、どのように対応しましたか?というものでした。ひとつ覚えている質問で、「過去に仕事場の同僚から嫌な思いをするようなことを言われたことがありますか?そのことについて、いつまでも思い悩みましたか」というものがありました。私は、以前働いていたオーストラリアポストで同僚から”マンゴー”というアダ名を付けられて嫌な思いをして、(その頃マンゴーにはまっていて、毎日のようにマンゴーを食べていたので、そのせいで”マンゴー”というアダ名をつけられました)そのことでとても落ち込みましたと答えると、面接官の1人が一瞬にして怪訝な顔に変わったのを覚えています。(多分面接官はそんなしょうもないことでいちいちこいつは落ち込むのかと思ったのだと思います{落ち込みやすい人は、バスドライバーには向かないのだと思います})
私は余計なことを言ってしまったと後悔しましたが、時すでに遅し。その後、もう一人の面接官に「そのことは今でも心の傷になっていますか」と聞かれました。私はここでなんとか挽回せねばと思い、「その同僚とは、その後しっかりと話し合い、お互いわかり合うことができたので今はなんとも思っていません」と口からでまかせを言うと、面接官は「ちゃんと同僚と話し合って問題を解決したのですね」と言って、もう1人の怪訝な顔を崩さない面接官に何やら目で合図を送ってくれました。
無事に面接が終了すると、その場では合否は教えてもらえず、一週間後ぐらいに、電話で合格の知らせがやって来ました。
追伸
最近ドライバーになった人に聞いたところ、今の筆記試験は算数のテストではなく、コンピューターを使った英語の読解試験だそうで、少し試験の難易度が上がっているようです。
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