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タックスリターンはオーストラリアで生活する上での義務です
賀谷祥平(かやしょうへい)さん
●イージータックスオンライン
☎(02) 8007-5247
「タックスリターンができるか」という質問を受けることがありますが、これは正しい日本語ではありません。タックスリターンは、できるできないではなく、法律で義務付けられている「確定申告」のことを意味します。
タックスファイルナンバーを持っている、または取得するべき個人、法人などには毎年何かしらの税務順守義務があります。
タックスリターンは返金のために申告するだけではなく、義務ですので申告しなくてはなりません。
税務順守はビザのようにオーストラリアで生活していく上で、そしてビジネスを運営する上での我々の義務です。
これは市民権保持者、永住権保持者、ビジネスビザ、ワーキングホリデービザ、学生ビザなどの一時滞在ビザ保持者などビザのステータスに関係なく課せられるものです。
義務ですので、未申告は罰金、起訴の対象となります。つまり返金額の大小や、追加で税金を支払う可能性の有無にかかわらず、申告しなくてはなりません。「返金額が少ないから」とか、「タックス・リターン代の元を取れないから」といったことは関係ありません。
タックスリターンの申告義務がない人も、申告義務のない届出をする必要があります。
特に専業主婦の方は注意が必要です。働いていないからといって何もしなくてよいわけではありません。
ビジネスにおいても、法人やトラストを設立した場合や、自営業者でGSTを一応登録した場合、何も活動していないからといってタックスリターンやBASの申告を放っておくことで、罰金を課されます。
特にビジネスを行っている人でタックスリターンやBAS申告をしていない場合、今まで未払いの数年分の所得税、GST、従業員の源泉徴収の支払い、罰金がすべて一度にのしかかってくるため、破産に至るケースもあります。
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