シドニー在住のランナー。フルマラソン歴13回。普段は仕事終わりにシドニー市内を走っている。 2016年はシドニーとメルボルンマラソンを完走! 次のレースは2017 Tokyoマラソン! マラソンに挑戦したい方、随時募集中!
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2017年、皆さんはどのような年越しをされましたか?
先日の記事でも報告しましたとおり私前ちゃん、Narrabeen Allnighterという大会に参加し、2016年12月31日午後6時から2017年1月1日午前6時の年越し12時間を走って過ごしていました。比喩でもなんでもなく、走ってました。笑
12時間を一人で走るソロ部門、2人以上のチームを組んで走るチーム部門、通常のマラソン(マラソンが通常になることが少し異常です笑)とそれぞれあります。
僕はJams編集長であり、ラン友である千葉さんと一緒に12時間をそれぞれ6時間ずつ走りました。
そしてなんと、我々この大会で
トロフィーをもらうなんて、何年ぶりでしょうか。いつになっても表彰されるというのは嬉しいですね。
2017年、とても縁起の良い始まりを迎えることができました。
今回の記事ではそんなNarrabeen Allnighterをレポートしたいと思います!
コースはNarrabeenにあるJamieson Park内周回コース。
キャンプエリア内のハイキングコース、1周5.184kmをひたすら走ります。
ゼッケンにはタイミングチップが付いていて、それをもとに各ランナーが何周走ったかを、スタート地点と折り返し地点でカウントし、リアルタイムで集計していきます。
12時間の内にどれだけ走れるか!走り方はチーム次第。1周ごとに交代してもよし、2周、3周ごとに交代してもよし。
チームはスタートエリアでハイタッチをして交代します。
今回のレースの参加者は全部門でおよそ100人。年越しを走って過ごすことを決めた、選りすぐりのCrazyたちです。笑
各ランナーはテントを張って備えます。このテントをベースキャンプにして、12時間の長丁場に挑みます。
長く走り続けるためにはとにかくエネルギーが必要!
今回友人がサポートクルーとして、大量のおにぎりやドリンクを準備して同行してくれました。キャンプエリアでテントを張っておにぎりをほおばる。気分はすっかりキャンピングです笑
子供時代にもキャンプをした経験なんてそんなに多くありませんが、大人になってまさかオーストラリアで、しかも年越しに走りながらキャンプするなんて!予想だにもしていませんでした。
黄色がチーム部門、赤が1人で12時間を走るソロ部門、緑がフルマラソン部門と、それぞれゼッケンの色によって分けられています。
今回僕たちは、最初の6時間は2周=10kmごと走ることにし、深夜はパートナーが少しでも長く休めるようにと20kmずつ走るという作戦を立てました。なので前半は元気な内にできるだけ距離を稼いでおこうと、勢い良く飛び出します。
夕方6時とはいえ、まだまだ暑いSydney。少し走っただけでシャツがびしょびしょになります。なので準備したシャツの数は7枚!ランニングパンツ4枚!家にあるありったけの道具を準備しました。
僕にとって42km以上走ることは未知の領域。さらに走っては休み、走っては休みの繰り返しは初めての経験。脚に良い影響を及ぼすのか、それとも違うのか、見当もつきませんでした。
なので2周走り終わったあとの休憩が非常に大事。僕たちは10kmをだいたい45~50分の間で走っているので、休憩時間としてはそこそこあります。
ただ、走り終えてすぐに止まることはできない・・・。少し歩いて息を整え、脚を落ち着かせ、汗だくのシャツを替えて、次の準備、としていると意外とすぐに次の順番が回ってきます。
そういうこともあってか、20km走った段階ではすでに「まだそんなもん?!もっと走ったよね?!」という感覚になっていました。
そんなランナーを支えてくれるのがスタートエリアにあるエイドステーション。
水、スポーツドリンク、コーラ(これが一番美味い!)、バーにスイカ(走ったあとは通常の倍甘い!)など、12時間ず~~~っとボランティアスタッフがランナーのために新鮮な飲み物、食べ物を準備してくれました。
12時間走ることも大変ですが、誰かのために12時間応援し続けることも同じくらい大変!僕は交代交代で走っていましたが、深夜を回ってからも同じスタッフの方が中間地点でランナーに声をかけながら給水をしてくれました。
僕たちランナーは走ることが好きで参加していますが、ボランティアの方は年越しの大事な時間をサポートするために費やしてくれるなんて、本当に感謝と尊敬の念で頭が上がりません。
今年の大会もスタッフ不足の中開催されていたようなので、もし来年、普段とは一味違う年越しを味わいたい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひ前ちゃんまでお知らせください。
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年越しの乾杯と共に、マラソン夜の部がスタートです!
レース前の僕たちの話題は「誰が年越しを走って迎えることになるか」ということでした。
年越しで走るけど、できればその瞬間だけはサポートクルーと、テントで待機中の他の人も一緒に乾杯しながら迎えたい。そんな願いが届いたのか、走りながら年越しを迎えたのは千葉さんでした。笑
それでも年が変わる前後ではほかのランナーたちとお互いに「Happy New Year!」と声を掛け合いながら走っていました。
何周も同じところを走っているので、すれ違う内に不思議な一体感が生まれます。これもこの大会の魅力のひとつです。
そんな温かい雰囲気の中年越しを迎えられた千葉さんは、とても貴重な経験ができたとおっしゃっていました。
Photo By: Taryn Ruig Photography http://tarynruig.com/
雑木林の中のコースを夜通し走るので、ヘッドライトが必須です。
僕は今回が初めての42.195km以上を走るUltra Marathonの挑戦となりました。同じランニングとは言え、8割~9割のスピードで走り続けるハーフマラソンやマラソンと比べて、50km以上の距離を走るマラソンは走り方が全く異なります。
ゆっくり走ればいいと頭ではわかっていても、普段のジョギングのペースより遅れ始めるとどうしても焦りの気持ちが出てしまいます。未熟さというやつでしょうか。
40kmも超え、時間は深夜、未知の領域に入ってくると想像とは異なり、脚よりも心臓、胸、腹筋が痛くなっていきました。
それでも「ペースを落とさないようにできるだけ速く走らなくては」と思い始めたときに、「もしここで無理をして10kmを走りきったとしても、その後走れなくなってしまっては朝の6時を迎えた時点でゆっくり走った場合よりも悪い結果になってしまう」「パートナーに余計に走らせることになってしまう」と考えて、走り方と気持ちを切り替えました。
いかに走りきるか。
これがUltra Marathonには問われます。
参加者のほとんどが僕よりも年上の方ばかりで、12時間ソロ部門で優勝した方は僕よりも一回り以上も年上の男性。
距離がながければ長くなるほど、スピードよりも身体的・精神的な強靭さが必要になります。仮に僕の方が速く20kmを走れたとしても、100km勝負になったら圧倒的な差で負けてしまうと思います。
正直、年齢は関係ないですし、年齢が理由にはならない世界だなと感じました。
また違う扉を開けてしまいました。笑
どんなランニングイヤーにしましょうか?
一緒に走った千葉さん、応援に駆けつけてくれた友人、大会を開いてくれた主催者、ランナーの安全のために夜通し尽力してくれたボランティアスタッフの方のおかげで、2017年これ以上にないスタートダッシュを切ることができました。
1ヶ月後の2017年2月26日にはTokyo Marathonが控えています。今年は昨年にもまして、ランニングイヤーになりそうな予感がしています。
今年は僕のブログをご覧いただいている方とも、是非一緒に走る機会があればと願っています。
ランニングはあなたの世界観・価値観を広げることをお約束します!!
それでは皆さん、今年も
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