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シドニー市内で「秋田県フェア」開催 250名以上が集まる

 

2月3日(金)に、シドニーCBDにあるThe Pavilionにて、秋田県フェア(秋田県主催、グローバル・プロモーションズ・オーストラリア企画・運営)が開催され、およそ250名の来場者が集まった。

 

 

冒頭では、竹若敬三氏(在シドニー日本国総領事)、巽麻里子氏(JNTOシドニー事務所 所長)、フィリップ・ミッチェル氏(NSW豪日協会 会長)、畠山勇人氏(秋田県観光文化スポーツ部 秋田うまいもの販売課 課長)が挨拶。

 

  

(左から)

竹若敬三氏(在シドニー日本国総領事)

/巽麻里子氏(JNTOシドニー事務所 所長)

/フィリップ・ミッチェル氏(NSW豪日協会 会長)

 

竹若氏は、今年1月に安倍首相がシドニーを訪問した際に、日本政府観光局とオーストラリア政府観光局との間で双方向間での旅行に関する協力覚書(MOU)が締結されたことに触れ、「中央政府だけでなく、地方自治体間での協力も不可欠。秋田県がオーストラリアに対してデモンストレーションを行なっていることを歓迎する」と評価。

巽氏は、昨年11月にJNTOが7人のジャーナリストとソーシャル・インフルエンサーを東北に招致した際に、「秋田県の"乳頭温泉"と"角館"などが大変人気だった」と説明。フィリップ・ミッチェル氏は、「秋田県の魅力を知ることができる機会を開いてもらえて感謝」と話し、”秋田、アキない(飽きない/商い)”をPRスローガンに使うことを提案して会場を沸かせた。

 

畠山勇人氏(秋田県観光文化スポーツ部 秋田うまいもの販売課 課長)

 

畠山氏は、「今日のイベントをとおして、秋田をより深く知っていただき、ぜひ足を運んでいただきたい」と来場者に呼びかけながら、秋田県のさまざまな魅力を紹介。

秋田県は2015年よりオーストラリア市場にむけてのプロモーションを開始。最初の2年は「地酒」を中心に置き、世界最大規模・最高峰と言われるワイン・コンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IFC)」の日本酒部門において最高賞を受賞するなど、世界的にも評価の高い地酒を、酒蔵といっしょにアピールした。その効果もあって、オーストラリアでの地酒の販売数はここ2年で2割の伸びを見せている。

3年目の今年は、多くのオーストラリア人の訪日目的であるスキーを中心に「観光」のプロモーションに注力。県営の田沢湖スキー場は、モーグルのワールドカップ「FIS フリースタイル・スキーワールドカップ」が開催されるほどに素晴らしい雪質を誇り、またゲレンデから田沢湖を臨むことができるなど、さまざまな魅力を持つ。

畠山氏は取材に対し、「お酒の強さで言えば、日本では秋田県がNo.1(笑)! 最初はシャイだけど、フレンドリーなところもオーストラリアと似ていると思います」と、オーストラリアに対して親しみを感じていると語ってくれた。

 

畠山智氏(秋田県観光文化スポーツ部 観光戦略課 政策監)

 

つづいて、畠山智氏(秋田県観光文化スポーツ部 観光戦略課 政策監)による、プレゼンテーションが行なわれた。先述の田沢湖スキー場や乳頭温泉はもちろん、みちのく五大雪まつりのひとつでもある「なまはげ柴灯まつり」をはじめとした冬のお祭りが多く開催されていることや、よさこいなどさまざまな文化体験ができることなども紹介された。

 

©Global Promotions Australia

 

その後、来場者たちは秋田県の味覚を堪能。秋田こまちやいぶりがっこといった秋田県産の食材を使ったもの、また稲庭うどんやきりたんぽといった郷土料理といった15品の料理、さらに、温度変化に強く、長期保存をしても劣化しにくい日本酒が造れる”AKITA雪国酵母”を使用したものを含めた17種類の地酒が並び、秋田県の魅力を発見・再発見した。

 

©Global Promotions Australia

 

 

 

稲庭うどんのじゅんさい添え/秋田の地酒の数々

©Masayoshi Ishii/Global Promotions Australia

 

 

 

若鶏のからあげ 秋田県産ハタハタのしょっつるハラペーニョソース添え

きりたんぽの天ぷら クリームチーズといぶりがっこ詰め 日本酒フォンデュソース

/秋田こまちのライスプディング 黄桃のカスタードソース

©Masayoshi Ishii/Global Promotions Australia

 

 

終盤には、秋田県の地酒や近年人気急上昇のラスクなどが当たる抽選会が行なわれた

秋田といえば、忠犬ハチ公の犬種である「秋田犬」が国際的にもよく知られている。だが、多くの人たちが今回のイベントをとおして、秋田県には「秋田犬」だけではなく、さまざまな魅力があるということを多くの来場者たちが感じ取ったことは間違いないだろう。

 

(上段左から)

矢吹敦氏、矢吹康華氏、榎本鈴子氏(オウザン)、橋本邦彦氏、畠山勇人氏(秋田県庁)、畠山智氏(秋田県庁)、林さゆり氏(グローバル・プロモーションズ・オーストラリア)

(下段左から)

守屋太郎氏(グローバル・プロモーションズ・オーストラリア)、佐藤勇輝氏(秋田県庁)、白川雅浩氏(秋田県庁)

 

取材・文・撮影:坂本 泉(編集部) ※一部写真を除く

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