冬の到来とともにシドニーで開催されるビビッド・シドニー、光のインスタレーションの大イベントが今年も始まっています。外出も億劫になってしまうこの時期を光のアートで画期的にシドニーの夜景を演出し、寒き夜も賑わいを見せています。
シドニーのアートイベントではもう一つ、三大アート機構のNSW州立美術館、オーストラリア現代美術館(MCA)、Carriageworksが合同企画したオーストラリア現代アート展も開催中です。オーストラリアン・アートに焦点をあてアーティスト達の新しい表現形態を称賛した祭典です。各機構からのトップ・キュレーター5人で構想を練り上げた新企画展で展覧会は今年2017年と2019年、2021年にも開催予定の6年間に渡る大プロジェクトです。今年は3つの会場を使い移民作家やアボリジナルアーティストなど様々なバックグラウンドを持つ活躍中のオーストラリアンアーティスト48人の作品が紹介されています。
Gunybi Ganambarr Coastline of Grindall Bay 2016
Emily Floyd Kesh alphabet 2017
Yhonnie Scarce Death Zephyr 2017 (detail)
企画展のタイトルは‘ザ・ナショナル’とオーストラリアを見つめ直すテーマとなり、アーティスト達は歴史を捉え直し、アイデンティティーを探求し、社会通念にも鋭い視点で問題提議をしています。難しく思ってしまいそうな題材でもありますが、忘却していく記憶や歴史の時間の想起を静寂さや美しさで表現した作品や置き去られた廃材物を使って大切な土地の持つ治癒力を表徴した作品など、現代が抱かえる社会問題や批判にとどまらず叙情的な作品が目立ちます。
私達はこれからの時代、どんな国を願い、作り上げていくのでしょう。好きな作品を通して考えるゆっくりとした時間を過ごして頂けたらと思います。寒い日が続きますがエネルギー溢れるアート満載のシドニーの街に出かけてみて下さい。期間中は各会場にてアーティスト・トーク、パフォーマンス、ワークショップなどイベントが企画されています。
詳細はウェブサイト、www.the-national.com.au をご覧ください。
(NSW州立美術館コミュニティー・アンバサダー 吉澤なほみ)
日時(NSW州立美術館):開催中〜7月16日(日)まで。10am-5pm(水のみ10pm)
(注:AGNSW、MCA、Carriageworksの会場により、開催日時が異なります)
料金:無料
Art Gallery of New South Wales(Art Gallery Road, The Domain)
Tel: (02)9225-1700 (英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au (日本語可)
Web: www.artgallery.nsw.gov.au
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