「空気を読む」という文化で育った日本人には特に多い、自分への自信のなさや厳しさ。特に今現在は、オーストラリアの山火事が半年ほど猛威を奮い続けています。空気や空の模様も悪くなり、毎日を送ることが辛く、前向きになれない、ネガティブな状態が日常的に続いている方も少なくないでしょう。
オーストラリアや欧米ではストレスを感じたら、風邪をひいてGPへかかる気軽さで、心理カウンセリングにもかかります。例えば、他人から自分の欠点を指摘された場合、落ち込んでしまう人もいれば、積極的に修正しようとする人もいます。そうした違いはどこからくるのでしょうか?
それは、辛い状況になった時に自分に向ける慈しみの心が育ち、心の習慣にできているかどうかという「セルフコンパッション(自分への共感や慈悲の気持ち)」の高さの違いなのです。
日常的に辛いことを当たり前と思わず、自分を許して他人への優しさや思いやりと同じように慈しむ「セルフコンパッション」は、人生の中で最も重要なことのひとつですが、意外と難しいもの。
今回は、あるがままの自分を肯定的に受け入れられる「セルフコンパッション」の概要を説明した上で、「セルフコンパッションを深められるワークショップ」をご案内!
「セルフコンパッション(self-compassion)」を大まかに言うと、他人ではなく自分に向ける「思いやり」「優しさ」「慈しみ」。自分自身の強みや長所、弱みや短所を認めることで、どんな状況下でも「あるがままの自分」を肯定的に受け入れられる心理状態のことを言います。
「今・ここ」この瞬間の自分に気づき、思いやりに満ちている心のことをいう「マインドフルネス」。「マインドフルネス」の心を育むために取り組む「マインドフルネス瞑想」という言葉を見たり聞いたりすることが多くなったと思います。
「セルフコンパッション」の考え方はその広がりから生まれ、Googleなどシリコンバレーの最先端企業を筆頭に取り入れられ、今や身体的・精神的に健康になるポジティブな効果が科学的、医学的に証明されるようになりました。
「セルフコンパッション」に着目する場合、「マインドフルネス」は「セルフコンパッション」を構成する要素のひとつになります。『ハーバード・ビジネス・レビュー』(2019年5月号)に掲載された2つの論文による「セルフコンパッション」の要素は3つ。
仕事での失敗や人間関係のこじれがあると、落ち込みやすくなったり感情的に不安定になったりしますよね。すると、自分を責め否定する時間が多くなります。
しかし、「セルフコンパッション」の傾向が強い人は、人間としての辛い経験を抱えながら自分に対して無条件の優しさと安らぎを与えることによって、恐怖や否定的な考え、孤立などを回避でき、幸福や楽観性などのポジティブな心の状態を準備することができます。
そんな辛い状況になった時に、「セルフコンパッション」を補うためには、どうすればいいのでしょうか?
こうした「セルフコンパッション」の概要から、それを実践するための体験まで、シドニーにある「こころクリニック」の臨床体験25年の有資格サイコロジストが、セルフコンパッションを身につけられるワークショップを開催!
しかも、学生&ワーホリの方は、参加費が完全無料!
他者だけでなく自分自身に共感や優しさを向けて、自己受容を高めれば、あなたの人生はずっと楽になります。オーストラリアでの生活のために、日本帰国後の自分のために、今からセルフコンパッションを深めていきましょう!
「こころクリニック」では、JAMS.TV読者だけに初回無料の心理カウンセリング(約45分)もサービス! 以下の「こころクリニック」情報をチェック♪
オーストラリアのサイコロジスト(臨床心理士)が所属する「Australian Psychological Society」からは、オーストラリアの山火事による心理的影響を理解して改善する方法が提案されています。その中でも「セルフコンパッション」は大事な取り組み。
自分が普段のストレスにどのように反応するのか、普段のストレス反応を理解していれば、オーストラリアの山火事のような非常に高いストレスを受けた時にうまく対処することができるようになるでしょう。
ストレス度の非常に高い状況への感じ方は、不安への身体的反応や頭の中の思考をどのように扱うかと関連していて、恐ろしい状況への身体的・精神的反応も、「こういう事態では不安になるのも当たり前」と、そのままの気持ちを受け止めて、自分で自分自身の気持ちに共感してみましょう。
「自分の本当の気持ちに対して良いとか悪いとか言っても仕方がないよ」「自分は今こう感じているんだな」とそのまま受け止めて、自分の中心ではなく側に置いておきましょう。
恐ろしいイメージは、余計に恐怖を強めるかもしれません。オーストラリアの山火事などストレスが溜まる環境下では、鼓動が速くなったり、息が切れたり、めまいや汗をかいたりと、自分の身体がサインを出すこともあります。あなたはどの症状で、自分が不安だということに気づきますか?
「こんな大事は身に余る」「ものすごく怖い」「死んでしまうかも」「ひどい」「何をしたらいいのかわからない」「何もかも失ってしまう」「とても耐えられない」「こんなこと起こってほしくなかった」
異常な身体反応と「怖い」と思う気持ちは、人間として当たり前の自然な反応だということを思い出してください。そこから「気弱な気持ちになるのは良くない」「自分は弱くて無力だ」「自分にできる山火事の手伝いをやらなければ」など、無理に叱咤激励したり、その気持ちに対して葛藤的になったりする必要はありません。
自分の身体的・精神的な反応を受け止められたら、誰にでもできる呼吸や会話でコントロールしてみましょう。
深呼吸するだけでも、身体の恐れの反応を穏やかにできます。呼吸に意識を集中して、心地よい限り、深呼吸を長くしていきます。その呼吸が自然に出入りする感覚に身を任せましょう。
不安なイメージやネガティブな考え方を役立つものに置き換えましょう。息を吐き出しながら「今日やることに集中してみよう」「大丈夫だよ」「なんとかなるさ」など、声に出して自分自身に語りかけてみましょう。
悲観的な考え方をしてしまいがちですが、希望が得られる考え方を見つけ出していきましょう。
「オーストラリアの国土が壊れてしまう」
「健康被害が尋常ではない」
「こんな空気で元気になれるはずがない」↓ネガティブからポジティブへ↓
「これ以上被害が出ないように自分ができることは何んだろう」
「健康被害があるだろうけれど、きちんと調べて対策しよう」
「これまで当たり前に思っていた綺麗な空気にもっと感謝しよう」
同じオーストラリアにいる家族や同僚や友だちと話してみることも大事。オーストラリアの山火事に近く、お互いに共感できることも多いでしょう。誰もが不安な気持ちで日常の回復を願い、「自分だけじゃない」と知って前向きになれるかもしれません。
史上最悪のブッシュファイヤーからからコロナウィルスによる新型肺炎の流行へ…と、今年は息つくひまなく自然災害やトラブルが押し寄せてきます。
そんな日々を過ごす中で、私たちの心に起こりがちな不安や心配とその留意点について、やの先生がJamsブログにて解説してくれています。ぜひご覧ください。
「新型肺炎の流行にともなって私たちの心に起こり易いことと留意点」
以上のような、自分に向ける慈しみの心を日頃から強く意識して心の習慣にすることをはじめ、「セルフコンパッション」について、詳しくはオーストラリア随一の日本人サイコロジスト (臨床心理士)から学ぶことができます!
日豪の資格と両国での臨床体験27年、Australian Psychological Societyの正会員歴20年以上、在豪日本人の心理カウンセリング経験も20年以上、日本で新しくできた「国家公認心理師資格」も2020年中に取得する予定のやの先生。
ワーホリや学生を含む、永住者や駐在員ファミリーなど在豪日本人の心理カウンセリング経験が豊富なやの先生だからこそ、それぞれの立場になって、オーストラリアに住む外国人としてのあなたの不安や悩みをよく理解してくれます。
やの先生が在籍する「こころクリニック」では、「JAMS.TVを見た!」と予約時に申し出ることで、初回無料のトライアル心理カウンセリング(約45分)をいつでも受付中。
海外生活で不安や悩みがある方は、気さくな人柄のやの先生へ気軽に問い合わせてみましょう。無料のトライアルでも、自分のココロの状態や先生との相性、保険の期間など、さまざまなことがチェックできますよ♪
オーストラリアにおけるサイコロジストは医療資格なので、海外旅行保険や学生保険、メディケアなどのほとんどの保険で費用がカバーされます、オーストラリアの国家資格を持つやの先生の心理カウンセリングなら、国家資格なしのカウンセラーではできない、保険での診療費カバーが可能!
ワーホリの方が入っている日本からの海外旅行保険や、学生の方が入っているOSHC保険も、もちろん適用対象内。永住者であれば、メディケア保険で診療費が全額カバーされます。
最寄りのGP(一般開業医)へ行って気持ちの症状を相談し、紹介状(メディケアの場合はメンタルヘルスプラン)を書いてもらうことができれば、正式にカウンセリングを続けられます。しかも、やの先生は「ギャップ」と呼ばれる自己負担なしの価格設定なので、そもそもの治療費がとっても良心的です。
「こころクリニック」では、遠くにお住まいの方でも、出張カウンセリングを催行したり、ビデオでの遠隔カウンセリングを受け付けています。
シドニー以外にもキャンベラ、パース 、メルボルン、アデレード 、ゴールドコースト、ウーロンゴンなどで定期的に出張カウンセリングを開催。こうした出張カウンセリングでもGPの紹介状さえあれば、保険カバーのみの実質無料の心理カウンセリングを検討してもらえます。
【今後の出張予定】
「医療用地図MMM(Modified Monash Model)」のエリア4〜6にお住まいの方(Health Workforce Locatorでエリアをチェック!)には、GPのメンタルプランがあるだけで、メディケアによるカバーを受けながらビデオ通信による心理カウンセリングも可能です。
「こころクリニック」では、マインドフルネスとACTのグループ「Acceptance and comitement therapy」を、隔週火曜日と水曜日に実施しています。
このグループ心理カウンセリングも個人カウンセリングと同様にメディケアや学生保険をお持ちの方なら、GPのメンタルプランで参加できます。GPには、グループ参加の有効性をメンタルプランに書いてもらいましょう。
昨年度は「機能不全家庭に育ったサバイバーズ」のグループ真理カウンセリングが実施されました。誰にもわかってもらえない辛かった気持ちをわかり合える、複雑性PTSDを乗り越えていくための話ができます。今年度も参加人数次第で同じテーマのグループ心理カウンセリングを実施予定とのこと。
気になる方は、勇気を出してやの先生に連絡してみませんか?
グループ心理カウンセリング「Acceptance and comitement therapy」
実施日:隔週火曜日 10:30〜、隔週水曜日 18:00〜
臨床心理士・やのしおり
電話:0416-006-835(受付時間8:00-22:00 シドニー現地時間)
Email:sydney@cocoroclinic.com
所在地:ワールドシティ日本語医療・歯科センター内, Level 1, 722 George Street, Sydney NSW 2000
電話:0416 006 835(受付時間 8:00 – 22:00)
メール:sydney@cocoroclinic.com
営業時間:月~土 8:30 – 20:00(日祝要相談)※予約制
ウェブ:http://cocoroclinic.com
Facebook:Sydney Cocoro Clinic
「こころクリニック」の実際の様子を知りたい方に
▶︎JAMSスタッフが心理カウンセリングをロールプレイで体験
▶︎JAMSスタッフがマインドフルネスメディテーションを体験
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▶︎シドニーの日本人のキモチのより所へ行ってみよう
▶︎シティに新オープン!「シドニーこころクリニック」を取材
メンバー一同こころよりお問い合わせ・ご相談をお待ちしております。
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