できるだけ長くオーストラリアに滞在したいという気持ちは、ひとたびワーホリや学生ビザでオーストラリアに踏み入れたことがある方にはよくわかる気持ちだと思います。日本人にとってオーストラリアは、日本と比べた時にいい意味でのストレスフリーで居心地よさを感じる国だと思います。そして、憧れの英語環境であり、治安の良さ、日本との時差のなさなども相まって暮らしやすさや安心感を引き出してくれる国の一つではないかと思います。
できるだけ長くオーストラリアにいたいと考える場合、学生ビザを取って就学している期間、働きながら生活をしていく事は王道でもあり、お勧めの一つの方法ですが、より長く、できれば永住権を取ってオーストラリアに住みたいと思う事は最終的な目指す形の一つではあると思います。
それでも一般的に永住権を取ることは簡単ではありません。それは多くの道のりがあり、途方もなく時間もお金もかかることが多いからです。更に、ビザの条件となる移民法は、よく変わるのでいざ申請をする際にその条件が変わってしまって目も当てられない事象もあることも皆さん知っているので、なかなか時間やコストをかけて決断する勇気が出ず、結局、地団太を踏んでいるところもあるからなのかなとも感じます。
一般的には永住権への道は簡単ではないです。
ただ、どうしてオーストラリアが永住権をその方に発給するかというと、簡単に言うとオーストラリアがそういった人材を欲しているという移民政策がその根底にあるからです。オーストラリアは移民で成り立っている国です。200年そこそこの若い国で、国力を上げるには国民総生産ではないですが、一定の人口が必要です。となると、その人口をできるだけ優秀なそしてオーストラリアが欲している人材を集めればよりいい国力になるのではないかという考えがこの移民政策の根底にあります。
従って、その点を踏まえて永住権へのアプローチを考えていく事は、取得できる可能性を高くする方法となりえるのです。
オーストラリアの産業を支えているものの一つとして鉱石などの輸出産業と並んで観光業があります。観光業はホテルやレストラン等も重要な要素となり、そこで働く人材は、従って、オーストラリアで重要な人材となります。ここに日本人を当てはめた時に、すしが握れる、魚をさばける、それらを使った調理ができるなどのスキルがあれば、日本人を生かしたスキルとシェフというスキルを合わせて一つの際立ったアピールポイントとなります。つまりオーストラリアが大事にしている観光業という産業の中にシェフという必要な人材のカテゴリーがあり、その上で、日本人らしさというポイントが加わることでより強い人材となりえ、それは、オーストラリアが求めている人材ともなりえるのです。
この観光業がオーストラリアにとって必要な産業であり、尚且つ今後もその傾向が変わらないのであれば、このシェフという技術さえ持っていれば、職に困らない環境とも言えると思います。一つの例ですが、つまりここに永住権が狙える土壌があるという事となります。
↑コマーシャルクッカリーのコース時の実習の様子
永住権取得にはいろいろな要素があるので一概に言い切れませんが、ざっくりいうと、オーストラリアに認められる資格や学歴の保持と職歴を持っていることが重要となることが多いです。他にはもちろん英語力や年齢なども左右してきます。さて、その学歴と職歴ですが、このシェフという職業に関連する学歴や資格としてコマーシャルクッカリーというコースがあります。従って、シェフという職業から永住権を目指す場合、オーストラリアに認められる資格としてこのコマーシャルクッカリーという調理師の専門コースを持っている学校でそのコースを修了する必要があります。更に学歴が必要で最低でもDiplomaという学位(日本でいうと大学の初学年程度の学歴というイメージ)を取っていることも大事なので、それらを見据えたコース選択が、その後の永住権につながる内容となりえます。これらを踏まえたこのコマーシャルクッカリーから永住権を狙う場合の代表的なコースが以下のコースとなります。
・Certificate IV in Commercial Cookery
・Diploma of Hospitality Management
これらのコースは通常2年程度で修了できるコースとなりますが、これを修了することでシェフという資格とDiplomaという学位を得ることとなります。
先のブログ記事でお伝えしましたが、永住権取得にはいろいろなプロセスがあるので一概に言えませんが、雇用主指名の永住権を狙ることは、このシェフという職業からも大いに期待できる流れとなると思います。
↑求人募集情報も多い、コマーシャルクッカリーで有名な学校Evolution
雇用主指名の永住権は、Employer Nomination Scheme visaと呼ばれ、通称、その頭文字を取ってENSビザ(サブクラス186)と呼ばれています。文字通り、雇用主に指名をされて取得する永住権ですが、3種類ある内、自身が働いている会社に指名され(スポンサーされ)、取得できる永住権のビザがあります。働いているという事は、事前に就労ビザで働いている必要があるので、その就労ビザを取得できるかどうかもカギとなりますが、それが伴っていれば比較的、取得しやすい永住権ビザと言えると思います。
そして、このシェフという仕事ですが、上記のコースを修了することで資格を取れていますので、仕事を探すことは可能で、また、オーストラリアに必要な産業であり常に不足している職業の一つなので、雇って頂くことが可能な職種です。また、以下に記載しますが、上記のコースを修了することで卒業生ビザを申請できる可能性があり、それが取得できるのなら、なおのこと、その後の就労ビザの取得及び永住権へつながる道となりえます。
また、日本人にとっては幸いに、一風堂ややよい軒など多くの日本発のレストランがオーストラリアに進出してきていますが、併せて日本食レストランはとても多く存在しており、すしのテイクアウェイのお店など加えると本当に多くのお店が乱立しています。また、日本食に限らず、日本食の技術などを必要としているレストランも多くそれらのところでこの日本人がシェフという職業で活躍できる土壌があります。
【雇用主指名の永住権を取得するプロセス】
ワーキングホリデービザ等でオーストラリアに入国
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学生ビザに切り替えてDiplomaコースに進む
※ここが上記のコマーシャルクッカリーというコース
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そのコース修了後、卒業生ビザを取得し雇用主の下、1.5年間働く
↓
1.5年間の勤務態度や状況が認められて4年間の就労ビザを取得
↓
就労ビザで最低3年間の勤務
↓
その後、雇用主指名の永住権申請
日本で、シェフに関連する資格や職歴があることなどによって上記の通りにせずして、雇用主指名に行けるケースもあるなど、あくまでも上記は未経験であった場合から、資格と経験を積み上げていくサンプルとなりますが、雇用をして頂く雇用主は必要ですが、こういったたどり方をすることで、自力(年齢、英語力、学歴、職歴など)で永住権が狙える可能性が高いプロセスとなると思います。
上記の通りのプロセスを踏んだからと言って必ず永住権が取れると補償をしているものではありません。それは、各ビザを取得するにはその条件が資格や学歴以外にもいろいろとあるからです。また、前述の通りに移民法が変わることによりその通りにできないこともあり得るからです。
ただ、ポイントとしては、オーストラリアが欲している職業の資格や学歴がありその職歴を身に着けていると永住権まで行ける可能性があり、そうでなくても上記の通りに卒業生ビザが取得できたり、就労ビザが取れたりと、できるだけ長くオーストラリアで生活する働くという事が、学生ビザ以外で可能性がある方法となります。
また、その資格があれば、他の国で挑戦をすることもできますし、日本に帰ってからでももちろん使える資格であり経験なので、長い目で見てもこの方法を踏襲することは一つの候補として挙がってくるのではと思います。
できるだけ永住権や就労ビザなどに結び付けていくときに抑えておいた方がいい事が、オーストラリアが欲している職業は何であるかという事を知ることです。その職業の中でご自身が経験してきたことや興味があることがあればそこからうまく当てはめて、必要な学歴や資格なども携えて、卒業生ビザ、就労ビザ、永住権などを目指していけばいい事となります。
これにより少しでも長くオーストラリアで生活ができ、その後に生かせる経験が積めることとなります。そのオーストラリアが求めている職業として重要なのが、
中・長期戦略職業リスト(MLTSSL:Medium and Long Term Strategic Skill List)
を知っておくことです。詳しくは以下の移民局のサイトに記載されていますので参考にしてみて下さい。
移民局の職業リストのページ
※このページの中のSelect visaの中でTemporary Skill Shortage Medium Term Streamを選択して出てくるのがこのカテゴリーの職業リストです。
細かく分けるととても多くの種類があるので、ここでは大まかに概要をお知らせします。尚、以下のカテゴライズは、永住権のアウトラインをイメージして頂きやすいように、ジャパセンが独自で紹介をしているのみですのでその点ご了承ください。大きくは以下の4つのビザに分けられるのではと思います。上記のコマーシャルクッカリーからのシェフでの永住権取得の方法は最後の雇用主指名の永住権となります。
※尚、ジャパセンはビザエージェントではありませんのでビザに関わる内容を保証するものではありません、あくまでもイメージをつかんで頂くために記載したのみの内容です。
配偶者ビザ・家族ビザ
オーストラリア人やオーストラリアの永住権保持者と結婚すること等で取得できるビザが配偶者ビザで、オーストラリアの永住権保持者等が家族を呼び寄せて取れるビザが家族ビザで、いずれも永住権です。
投資ビザ
この中にもいくつか種類がありますが、代表的なのがオーストラリアやその州に定められた費用を一定期間投資することで取得できる永住権です。
ポイント制のビザ
技術独立永住権など、本人の年齢、学歴、職歴、英語力等がポイント化されて一定の点数をクリアーしていることが条件の永住権です。本人の技量のみで申請をするケースと州政府などがスポンサーとなって申請するビザなど多くの種類があります。簡単に言うとオーストラリアにとって必要な技能を持っている優秀な方に発給するビザという事が言えると思います。
雇用主指名ビザ
雇用主に指名を受けることによって取得できる永住権です。現時点では3つの種類がありますが、分かりやすいのは自分が就労ビザを取って働いている雇用主(スポンサー)から一定条件の下、指名されて永住権が取得できるビザです。
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ジャパセンは、長年、留学エージェントとして運営してきています。上記の様な必要な情報を多く兼ね備えていますし、その情報を基に皆さんのご希望に沿った適した学校の案内も得意としています。また、ビザエージェントではないのでお金を頂いてのビザサポートはしていませんが、当然、学生ビザ等に切り替えるにはそのビザを申請して取得しなければなりませんし、上記の様な雇用主指名を目指したビザのプロセスに関しては、知識がないと難しさが伴います。ジャパセンでは、これまでの経験等を通じて、学生ビザやその他のビザ取得に向けて皆さんへのアドバイスやその申請のサポートもしています。
そこには、ビザ申請にあたって知っておいた方がいい事など多くの知識と経験があり、多くの方の入り口である学生ビザに関して、実際にこれまで100%取得できていますので(注、学生ビザを取得することを保証していることではありません)、その経験等も生かして今後も学生ビザやその後のプロセスを期待されている方々のサポートもしていければと思っています。
今回のブログの中で大事なことは、永住権を目指しているにはそのプロセスがあり、そのプロセスの中には、オーストラリアで身に着けられる学歴や職歴なども影響をさせるプロセスがあるという事ととなります。そのためには、まずは専門学校など学生ビザを取得して狙うべき職業に関連した勉強をすることが重要で、それに沿った学校選びをしていく事が前提となります。皆さんのご希望などをお伺いしながら、そのご希望に沿ったプロセスやそれに関連する専門学校のコースなどを紹介していければと思いますので、何かあればお気軽にお問い合わせください。
まずは、上記の事をしっかり読んで参考とされるところからスタートすると思います。是非いいオーストラリアでの生活が送れるように目的をしっかりと持って、計画的に進めて下さい。
現在ワーホリビザを持っていて、その後、学生ビザでオーストラリアでの滞在延長を考えている方、また、その後の卒業生ビザや就労ビザそして永住権を目指している方は、是非、上記を参考に今後の準備を進めてください。もちろん何かあればどうぞお気軽にご相談ください。
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