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世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している「Gender Gap Index」で、日本は101位、オーストラリアは36位でした。(対象は世界145カ国)
このランキングは、各国の男女格差(Gender Gap)を「経済活動の参加と機会」「教育」「政治参加と権限」「健康と生存」の4分野で指数化して順位を付けたもので、「世界男女間格差インデックス」とも呼ばれています。
まあ、自分の国の男女差別の度合いを世界の国々と比較したランキングですね。
労働における賃金の男女格差とか、管理職の男女比、識字率や大学進学率の男女比、国会議員や大臣の男女比、そして平均寿命の男女比と、社会における男女の比率の違いを数値化して表すもので、得点が大きいほど男女の差が少ないことになります。(男女比率が同一の場合を1.00としています。)
日本は2015年のランキングで、0.670の得点で101位、オーストラリアは0.733の得点で36位でした。日本は識字率や進学率で男女同率だったり、平均寿命では男性以上の比率と健闘していますが、政治参加では議員の男女比でわずか0.10、大臣の男女比では0.29と男女差が大きく拡がっています。また、管理職の男女比もわずか0.10です。賃金の男女比では女性の賃金は男性の約6割です。
一方、前年度より急落したオーストラリアは、高等教育への進学率や技術・専門職の就労率で男性を抜いていますが、議員の男女比が0.36、大臣の男女比で0.21と低い数値となっています。また、同一職種での賃金や管理職での男女比では女性は男性のほぼ6割というのが現状です。
2011年からの過去5年間の順位を見ると、オーストラリアは23位→25位→24位→24位→36位と、2015年で急に順位を落としています。一方、日本は98位→101位→105位→104位→101位とほぼ横ばいです。ただし、100位台での横ばいは先進国としては最低レベルで、今回も“主要7カ国(G7)の中で最下位だった”と大きなニュースになりました。
毎年このランキングでは北欧諸国が上位を占めています。ベストファイブは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイルランドでした。ちなみにお隣のニュージーランドは10位です。オーストラリアは女性の社会進出は当たり前の国ですから、比較的男女格差はないと思われがちですが、過去10年で15位から20位台になり、ついに36位と順位を下げています。それだけ近年、女性差別が大きくなってきたのでしょうか。特に政治の世界での女性の進出が少ないようです。かつては連邦総督、連邦首相、州総督、州首相と女性が務めていた時期がありましたが、次第に男性政治家中心の世界に戻ってきたのでしょうか。
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