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【留学前に必ず読もう】オーストラリア留学のための安全のしおり

留学安全対策
この記事で説明する準備留学のための安全対策を知ろう

難易度:★★☆☆☆ | 所要時間:30分間

先日ニュースで流れた「カナダ・バンクーバーの日本人留学生」に起きた事件は、とても悲しい結果となりました。

夢と希望に溢れた留学中に起きたことであり、英語を学ぼうと積極的に行動していた中での事件であり、当事者の方の事を思うと大変無念な気持ちになります。心よりご冥福をお祈りいたします。

カナダは世界的に見ても安全だと考えられる国の一つです。同様にオーストラリアも安全な国の一つ。今回はカナダで起きましたが、オーストラリアで起きても全くおかしくない事件です。

世界一治安の良い国だと言われる日本で生活していても物騒だと感じてしまう場面はありますよね。オーストラリアも同様です。オーストラリアで普段生活している際にはとても平和な気持ちでいられますが、ごくたまに物騒だと感じる場面はあります。

日頃から、安全に対して過剰に反応する必要はないかと思いますが、それでも最低限の心構えは必要です。

これから海外留学・ワーホリする皆さん、 オーストラリアやカナダは日本とは違い「外国」です。まずは「自分の身は自分で守る」という意識を持ってください。いくら安全だ、治安が良いと言われる国でも最低限の安全に対する知識と対策は知っておきましょう。犯罪防止のためにはまずは適度な危機管理意識を持っておくことが大事です。

前科者・犯罪者は言葉巧みに近寄ってくる

今回のカナダの日本人留学生の被害者の方に対して、安全に対する意識が低いという意見をネット上で多くみかけます。しかし、今回捕まった犯人は前科者持ちの犯罪常習犯です。そのような犯罪常習者は言葉巧みに、大変巧妙な手口で近づいてきます。はじめから犯罪者かどうかを見分けるのは大変困難ですよ。

オーストラリアの事で言えば、オーストラリア人はとてもフレンドリーで親切な人が多い。これは誰しもが思うことで、ビックリするぐらいフレンドリーなんです。出会った時はとても親切で、それから何度も会って関係を築いてきたのに、突然犯罪者に変わってしまう、そういう事も有りえますよね。

実際、オーストラリア国内で日本人が被害にあった詐欺事件などは、日本語を話すとても親切な外国人が犯人で、そのような事件はちょくちょく耳にします。

そんな中で、「何かあぶないな…」「あれ、おかしいな…」と感じれるかどうかは、自分の直感に従うしかないのかなと思います。

 

日本人が気をつけるべき注意事項

では、普段はどのような事に気をつけるべきなのか。過度に心配をする必要はありませんが、以下の事は普段から「当然行うべき対策」として意識を持ってもらいたいと思います。日本人なら誰しもが知っておくべき、代表的な犯罪対策を上げておきます。

・貴重品から目を離さず、常に身の回りに置いておく

レストランやパブ、ファーストフード店等で足元に置いておいたカバンが無くなる、席の下に置いておいた荷物が無くなるなど、お店での置引が大変多いです。

・カバンの口は常に閉めておく

たまにカバンの口が開けたままになっているカバンを持って歩いている人を見かけます。スリの格好の餌食です。

・夜道や人通りの少ない道を一人で歩かない

特にオーストラリアの郊外ですが、街灯が薄暗い道が多いため、ひったくり等に狙われやすくなります。

・貴重品・高額の現金・アクセサリーなどを持ち歩かない

・治安の悪いエリアについて事前に調べておく

外務省のページ(ページ最下部にリンクあり)に、オーストラリア各地の代表的な治安の悪いエリアが出ています。それらの地域では深夜のパブなど若者が多く集まる場所には近寄らない方が良いでしょう。

・一人よりもグループで行動する事

・パブやクラブなどでは、飲み物には常に目を配る、また知らない人から貰わない

睡眠薬入りの飲み物を渡される、または混入される場合があります。人入りが多いパブやクラブでは自分の飲み物に気をつけましょう。

・麻薬やドラッグに絶対に手を出さない

・お金の貸し借りを絶対しない

日本人の親切心につけ込んで、貸したお金が返ってこないという詐欺事件が多く発生しています。お金の話が出たときは必ず気をつけましょう。

 

外国に住む日本人のための「安全の手引き」や「最新の治安情報」

以下、オーストラリアの日本大使館で掲載されている安全情報、および日本国総領事館より安全のための対策を抜粋しながらご紹介します。

(1) 日本との違いを認識する

先述したように、オーストラリアは外国です。日本と同じ感覚を持って生活するとストレスを感じる事も多々あるかもしれません。当地に不慣れなために巻き込まれる事件事故やトラブルもあります。日本とは異なる環境を楽しむ心の余裕を持ち、柔軟に適応していきましょう。

(2) 油断をしない

犯罪被害の多くは、すり、置引きといった盗難被害です。レストラン、パブ、フードコ ート等で飲食している際、床やいすに置いたかばんや貴重品から目を離したすきに 盗まれる被害が多く発生しています。また、夜間に一人で出歩いていたところ、強盗・ 傷害の被害に遭ったケースもあります。

(3) 非常時の緊急電話番号

オーストラリア全国で使えるのは「000」。オペレーターに警察・消防・救急のうち何が必要なのかを明確 に伝えてください。英語に不安がある場合は、日本語の通訳が必要である旨をオペ レーターに伝えると通訳のサービスを受けることができます。また、警察に逮捕され た、保護された場合等も含め、連絡を取りたい場合には、各都市の日本国総領事館へ電話をしてください。夜間休日でも必要なア ドバイスを得ることができます。

(4) 家族との常時連絡

両親をはじめとする家族とは定期的に連絡を取りましょう。また、緊急に連絡 が必要な場合に備えて、自分の住所、連絡先電話番号、勤務先、近況等を知らせておきましょう。

(5) 海外旅行傷害保険の加入

海外旅行保険は、万が一の際に大変効果的です。海外で事件事故に遭遇した場合、日本で同様の被害に遭った場合に比べ、比較にならないほど大きな経済的負担を強いられます。負担を少しでも軽減するために、海外旅行保険に加入し、加入した 旅行保険の内容を確認してください。また、旅行保険証書は、旅行日程表、旅券等とともにコピーを複数取り、オリジナルとは別に自ら保管してください。

 

オーストラリアで安全に関する情報提供サービスを受ける

3ヶ月上滞在される方は、「在留届」を提出

現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などのために、オーストラリアに入国後、在オーストラリア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、届出事項に変更が生じたとき又はオーストラリアを去る(一時的な旅行を除く)ときは,その旨を届け出るようにしてください。登録しておくと、最新の安全情報などをメールで受け取ることができます。

在留届は、オンラインにて登録可能です。http://www.ezairyu.mofa.go.jp/

3ヶ月未満の滞在の方は、「たびレジ」に登録

在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(短期留学など)は、外務省の海外旅行登録「たびレジ」へ登録をしてください。登録された方は、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の安否照会連絡などの受け取りが可能です。

たびレジも、オンラインにて登録可能。https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

オーストラリア国内緊急時の連絡先

緊急(警察・救急・火災):

  • 000(国内共通)

警察:

  • 首都特別地域 131-444, 市外局番02-6256-7777
  • ニューサウスウェールズ州 131-444, 市外局番02-9286-4000
  • 北部特別地域 131-444, 市外局番08-8980-1300
  • クイーンズランド州 131-444, 市外局番07-3222-1222(Brisbane)
  • クイーンズランド州 131-444, 市外局番07-4044-6600(Cairns)
  • 南オーストラリア州 131-444, 市外局番08-8416-2811
  • タスマニア州 131-444, 市外局番03-6230-1525
  • ビクトリア州 131-444, 市外局番03-9607-7777
  • 西オーストラリア州 131-444, 市外局番08-9320-3444
  • 時間外(AFP Hotline) 1800-813-784

各都市日本国総領事館連絡先:

  • 在オーストラリア日本国大使館  02-6273-3244
  • 在シドニー日本国総領事館 02-9250-1000
  • 在メルボルン日本国総領事館  03-9679-4510
  • 在ブリスベン日本国総領事館  07-3221-5188
  • 在パース日本国総領事館  08-9480-1800
  • 在ケアンズ出張駐在官事務所  07-4051-5177

 

海外安全ホームページのオーストラリア

渡航する前に必ずチェックして下さい。外務省「海外安全ホームページ」オーストラリア。

「安全対策基礎データ」、「テロ・誘拐情報」、「安全の手引」、「医療事情」のメニューからそれぞれの情報を確認することができます。

オーストラリア国内、州別日本人向け安全の手引き(PDFファイルへリンク)

 

ツヨシからワンポイントアドバイス

 

・オーストラリアやカナダは外国だという認識を持ち、自分の身は自分で守るという意識を持とう

・過度に心配する必要はないが、事前に知っておく事で犯罪防止に繋がることもあるぞ

・事件が起きたあとは、警察や領事館に電話して指示を仰ごう!

Photo credit: novofotoo via Visualhunt.com / CC BY-NC

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