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今週1月30日から31日にゴールドコースト、1月31日から2月2日でアデレード出張カウンセリングに参ります。ご希望の方はお早めにご連絡ください。2月7日キャンベラ、2月14日から17日でパースに参ります。
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先に、Australian psychological Societyの出したブッシュファイヤーによる心理的影響への対策法の文書を日本語訳してお届けいたしましたが、内容が多岐に渡っていてるので、もう少し平易なことばで、わたしたちのこころへの影響を語ってみたいと思います。
https://www.jams.tv/japanese-community/165701
ブッシュファイヤーは夏の不幸な年中行事であるシドニーですが、ここまでの規模で数ヶ月以上にわたって燃え続け都市の空気まで非常に悪くなってしまう事態は、めずらしいことです。
いつものことかと思っていたら、あまりに長引く事態におどろき、いつまでも変わらない異様な空の色を見ると、なんとなく陰鬱な不安なすっきりしない気持ちになる方も多いことでしょう。いつまでもいつまでも青空が見えなくて、火星かのような黄色い空と、赤い太陽や月が見えるのは変な感じです。しかも健康被害があると言うし。そしてその日々が長くて来る日も来る日も・・・
こんなに長くブッシュファイヤーで、空気の悪さがずっと続き、実際に健康被害であるのどや目が痛くなったりするのがご自分や家族や身の周りの人にも起こると、当然不安にもなります。すっきりしないなあ、陰鬱だなあ、その気持ちを「この事態ではなんとなく不安になるのも当たり前だ」と、そのままの気持ちを感じ、受け止めて、自分で自分の気持ちに共感してみましょう。そんな気弱な気持ちになるなんて良くないとか、弱い自分だなどと叱咤激励したり、その気持ちに対してあまり葛藤的な気持ちになることなく。本当の気持ちに対して良いとか悪いとか言ってみても仕方がないではないですか。そのまま受けとめて、そうでいるのが今の自分だなあ、と置いておきましょう。
ブッシュファイヤーの現状や、どんな健康被害があるのか漠然と想像して不安を強めているより、現実的にどんな事態なのか、しっかり調べてみましょう。PM2.5対応のマスクをしたり、できる対策方法をしっかりとりましょう。現実を知っている、できる対策はとっているということが、漠然とした不安感をしずめるのに役に立つでしょう。
引き続くブッシュファイヤーの状況の中でどんな気持ちになるか、家族や同僚や友だちと話してみましょう。みんなほぼ同じ状況を体験しながら暮らしているのですから、共感できることも多いと思います。みなが不安な気持ちになって当然で、早い回復を願うような気持ちなのだと、自分だけではないのだとわかると良いと思います。
「こんなことではオーストラリアの国土が壊されてしまう」「健康被害が尋常ではない」「こんな空気の状態では元気な気分になどなれるはずがない」などと、悲観的な考え方をしてしまいがちです。でもそれは、気分を上げていくのに役に立ちますか?
「健康被害があるだろうが、それについてはきちんと調べて対策はしている」などと気分を上げるのに役立つ考え方を見つけ出し、採用していきましょう。
現実は調べて、対策はきちっとして、自分の不安な気持ちにも気づいてうけとめたら、ブッシュファイヤーのことばかり調べたり考えたりせずに、できるだけ通常の生活をしましょう。夢中になれることに没頭するのも手です。一日中ブッシュファイヤーの不安に浸らないで、気分を変えていきましょう。
楽しい気持ちになる活動を自粛ばかりしないで、やってみましょう。気分を変えていくのは大事です。
大晦日の花火もこの緊急事態で、被害を恐れる只中にいる方や消防隊の方のことを思うとお祝い気分ではないと、実施するのに議論があったところです。さまざまな意見があるでしょう。ただ、他の場所は自粛しても、シドニーの大きな花火だけは実施したのは、人々の気持ちをこれ以上落とさせないために大事なことかとも思いました。もしやらなければ、シドニーのニューイヤーズ花火もできないほどの非常事態なのかと、ますます士気が落ちて、不安が増してしまったかとも思います。花火を打ち上げて、自然災害に負けない、同じような楽しみもやっていく、来たるべき年にまた前向きにがんばって、ブッシュファイヤーも克服していくという気持ちになるためにも、花火の心理的効果は大きかったように思います。
空気が悪いので、外でのスポーツやレジャーははばかられるところでもありますが、この時ならではの楽しみを見つけて、それらをこの事態の中でもやって気分を上げていきましょう。
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