9月11日(木)、海上自衛隊員約720名を乗せたの練習艦「かしま」と「せとゆき」、護衛艦「あさぎり」の3隻が遠洋練習航海のためシドニーのウルムル地区にある海軍基地(ガーデンアイランド)に寄港した。
今回の寄港の目的はオーストラリアとの友好親善、そして幹部候補学校を卒業した172名の初級幹部生の育成を目的としており、入港同日の夜には州政府高官および、シドニーの在留邦人を招いた艦上レセプションが開催された。
海将補 湯浅秀樹司令官に聞く
156日にわたる遠洋航海の意義と初級幹部たちの変化について
いままで海外の方と触れ合う機会がなかった学生時代に打って変わって、海上自衛隊は海外との関係が必要不可欠であります。航海中は船の生活や訓練を学びながら、港に入れば諸外国の人と話し、他国について自分なりの理解をしながら自己を高めて行くことができます。航海が始まり100日を過ぎましたが、初級幹部たちも最初に船に乗ってきた時に比べると、人間的に成長しているのではないかと好意的に思っています。
日豪の今後の防衛協力の展望と意義
今年4月に安倍総理がオーストラリアを訪問し、この国を準同盟国と位置づけているように今後日豪の関係がより重要視されるようになってきています。海上自衛隊も遠洋練習航海だけでなく、訓練でも来豪する機会があり、国と国との関係をサポートする上で、海軍同士の関係もより良くしていきたいと考えています。1990年以降、最初のペルシャ湾の掃海艇派遣をきっかけに、海上自衛隊は諸外国の海軍との関係が大切になってきています。今までの抑制的な体制から変化し、海上自衛隊の果たせる役割は広がってきており、今後より外との関係が増えていく上で、オーストラリアとの協力関係はより重要と考えています。日本人の仕事は丁寧かつプロフェショナルであるように、海上自衛隊も海軍の集まりの中で与えられた任務を誠実にこなすことで、国際貢献を果たしていきたいと考えています。
最後に在豪邦人へのメッセージ
オーストラリアにはたくさんの日本人の方々や留学生が暮らしているので、少ない機会ではありますが、我々が訪問する際は、夜は船の電灯艦飾や日中は音楽隊の演奏などを行いますので、ぜひ見ていただきたいです。
3隻の練習艦および護衛艦はシドニーを9月14日(日)に出航後、ソロモン諸島、パプアニューギニア独立国、インドネシア共和国、フィリピン共和国に寄港した後、10月24日(金)に晴海に帰港する予定。
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