シドニーで生活する日本人にとって、自分たちの子供を日本語学校に通わせるか現地の学校に通わせるかは子供達の将来に大きく関係するため、慎重に決断する必要があります。
シドニーは、教育の水準も高く、子供の学校選びの選択肢が豊富にあり大変恵まれていると言えるでしょう。特に、日本からの駐在家庭や日系のバックグラウンドを持つ永住家庭は、日本語教育を幼児期からどのように進めていくのが最善か悩まれると思います。シドニーでは、以下のような学校の選択肢があります。
●日本人学校
日本人学校は日本国外に住む日本人子女を対象にした、日本国内と同等の教育をおこなう機関です。通常課程とされる平日の毎日6時間程度の授業を提供する全日制で、文部科学大臣が認定した学校を指します。
●日本人幼稚園
授業やアクティビティーを通して、伸び伸びとした指導を受けながら、日本語の基礎や日本式の教育を受けることができます。あいうえおやABCを覚えはじめる多感な時期に、日本語と英語をバランスよく学習することは、バイリンガルとして育てる上で重要です。
●補習授業校(補習校)
補習授業校は、普段の学校教育ではカバーしきれない内容を、週末をメインに補習授業を提供する学校で、週末校や日曜校ともよばれます。平日は現地私立校か現地公立校のローカル環境で勉強し、週末のみ日本語補習校に通うことになります。
●日本語学習塾(日本語塾)
平日の放課後や週末を利用して日本語を勉強することができる学習塾。日本語ビギナーやローカル環境で子育てをしながらも、日本語の学習もしたいという場合におすすめ。JLPT(日本語教育能力試験)やHSC(ハイスクール卒業兼大学入学試験)の対策コースがある学校も。
シドニーでは日本人学校(国際学級・日本人学級)や日本人幼稚園、補習授業校、日本語学習塾など、さまざまな選択肢があるので、両親の教育方針や目的に合わせて選択が可能です。入学前にしっかりと学校訪問をして授業見学をしたり、先生方に教育内容を聞いたり大事な部分を確認することをおすすめします。
シドニーの街で耳にする言葉は英語になるため、日本語環境をつくることは簡単ではありません。日本人学校や補習授業校、日本語学習塾に通うことで、日本語に触れる機会を増やし、日本語のレベル維持や上達を助けるだけでなく、日本人の友達をつくることで日本人同士の繋がりが得ることができます。