【キャンベラ21日AAP】 雇用・中小企業省による最新の統計によると、インターネット上に掲載された求人広告数のトレンド値が16か月連続で上昇し、過去7年間では上昇の連続期間が最長を記録したことが分かった。豪準備銀行(RBA)も雇用率が今後伸びると予想しており、広告数の増加と一致する結果となっている。
雇用・中小企業省は21日、今年2月のインターネット上に掲載された求人広告数が、過去1年間で0.6%上昇の10.5%となったと発表した。この数値は、最も最近の低水準となった2013年10月を31%以上上回っており、コモンウェルス・セキュリティーズのエコノミスト、ライアン・フェルスマン氏は「オーストラリアの雇用ブームは続く」と述べた。
州別では、VIC州と首都特別地域(ACT)が求人広告の伸びがそれぞれ0.8%上昇と他州をけん引。これにNSW州とWA州がそれぞれ0.6%上昇と続いた。一方、QLD州では横ばい、SA州、TAS州、NT準州はいずれもわずかに下落した。