【ブリスベン29日AAP】 英国移住に向け自宅を売りに出していた元政治家のポーリン・ハンソン氏は、先ごろ行われたインタビューで人種差別的な発言をしたことがもとで、多くの苦情を受け、自宅売却断念を余儀なくされた。
インタビューでハンソン氏は、自宅購入者の候補としてイスラム教徒及び海外投資家は除外すると述べた。理由としては、これらの人々はオーストラリアの生活スタイルにそぐわないためとした。この発言が元となり、同氏の自宅販売を請け負っていた不動産会社「LJフッカー」社には苦情の電子メールや電話が多数寄せられた。一部の既存の顧客からは取引を止めるという内容の電話もかかってきたという。
ハンソン氏は、自身の発言によりLJフッカー社に迷惑をかけるつもりはなかったと述べたが、自分の好まない人が自宅に入ろうとすれば拒否するのは当然とし、イスラム教徒や外国人に対する謝罪はなかった。