【メルボルン4日AAP】 母の日を今週末に控え、国際NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン」は、良い母を生み出す環境が整っている国のランキングを示す年次インデックスを発表。オーストラリアはノルウェーに次いで世界第2位だった。
このインデックスは、各国の母子に対する医療や福祉環境、または母親が受ける教育や就業機会などの充実性を分析し順位をつけたもの。オーストラリアの女性の平均寿命は84歳で正式な学校教育を受ける期間は平均21年とされており、世界基準と比較してもオーストラリア人女性の子どもは長生きできる可能性が世界的に高いとされた。
一方で、先住民の子どもが5歳までに死亡する確率は白人系より3倍高いことや、遠隔地における助産婦不足、乳幼児の死亡率を低下させるために母子をチェックできる保健スタッフの増加が求められることなどが指摘された。
またこのインデックスでは、現在も戦争が行われている国々についても報告があり、最下位から10位までの国々では、女性は男性に比べ就労や教育を受ける機会が低く、最低で1人の子どもを死亡させてしまう可能性が高いとしている。アフガニスタンでは、助産婦が出産に立ち会える可能性は15%未満だという。またアフガニスタンでは母親が妊娠・出産に絡んで死亡する確率は8人に1人。オーストラリアでは1万3300人に1人の確率。