一般

淋病研究に前進 薬剤治療に希望

【シドニー31日AAP】   豪研究者らが、性感染症(STD)である淋病の淋菌がどのように免疫システムをくぐり抜けているかを発見し、新たな薬剤治療への期待が高まっている。

 

モナシュ大学生物医学研究所の分子生物学者らは、淋病を引き起こす細菌と免疫細胞を 2日間以上24時間体制で顕微鏡で観察したところ、淋菌は「小胞」と呼ばれるものを作り出し、免疫細胞の中に大量に蓄積して破壊していくことを発見した。

 

研究者らは、この小胞を阻止できれば、免疫細胞が十分に機能し淋菌を破壊できるとしている。

 

世界中で毎年1億人以上が淋病に感染しており、男女ともに尿道炎や膣炎を発症したり、不妊の原因やHIV感染のリスクが高くなるという。

 

英国の公共保健機関が、世界初の多剤耐性淋病が確認された症例を今週報告しており、オーストラリアで2月に発表された調査報告では、国内の抗生物質耐性の淋病の感染が、6ヶ月で3倍にもなっていることが報告されている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら