【シドニー13日AAP】 NSW州で、同性のカップルを含む非婚のカップルについて、2人が事実婚(デ・ファクト)関係を正式に登録することで、今後、政府のサービスや権限、記録にアクセスしやすくなるようにする法律の改正案が、同州議会の下院を通過した。一部の野党議員から反対の声が上がっているものの、このままいけば数カ月後には施行される。
この改正案では、少なくとも1人がNSW州を居住地とする成人の事実婚カップルは、その関係を正式登録することができるというもの。これにより、カップルの関係を示す書類を一括で受け取ることができ、手続きの簡素化につながる。また、別離することになった場合はその旨、届出をすればよい。
同州のハチスターゴス法相は、保守連合議員の一部が同改正案に反対票を投じたことに対し不満をあらわにしており、「非婚カップルに対する差別的意識の表れだ」と述べた。