【シドニー5日AAP】 NSW州のシドニーおよび地方部が、オーストラリア国内でコカイン使用の割合において最高となったことが、犯罪情報委員会(CIC)による報告書で明らかになった。CICは2019年末まで、違法薬物の使用に関する調査を幅広い範囲で実施している。
同調査は、国内の1,270万人から得られた情報を基に報告書をまとめた。CICのマイケル・フェラン会長によると、オーストラリア国内では毎年、約8.3トン以上のメチルアンフェタミン、3トン以上のコカイン、1.2トンのMDMA、700キログラムのヘロインが消費されているという。
フェラン会長は、下水に溶けだした薬物濃度調査の結果や警察による大量の薬物の押収などから、依然として国内における薬物市場の影響は大きく、薬物の需要も高いことを示していると指摘した。また、NSW州はヘロインの消費量ではQLD州と並び、MDMAでは最高となっている。