【シドニー5日AAP】 NSW州地方裁判所は5日、2015年にシドニーで生後8か月の男の赤ちゃんの母親に対し、液体だけの食事を与えるよう指示し、赤ちゃんを餓死寸前の状態にしたとして、最大14か月の禁固刑を言い渡したことが分かった。
2015年5月、自然療法士の助言により、液体の食事のみ与えられていた赤ちゃんは、わずか6週間で体重が1.6キロ減少の6.4キロとなり、激しい脱水症状を起こしていたという。また、目はくぼみ、手足は曲がり、血中の塩分濃度も非常に低い危険な状態だったことが分かっている。同じ期間に、母親の体重も11キロ減少していた。
ピーター・バーマン裁判官は元自然療法士の女に対し、「善意で行った助言だったが、深刻な誤りを招くもので、赤ん坊は死に至る寸前だった」と述べ、保釈が認められない7か月間を含む禁固刑を言い渡した。