【シドニー21日AAP】 シドニーのムーア市長は900万ドル投入して中華街を改造する計画を発表した。歩行者に優しい街にするため、歩道を広げて木を植えて、公共物や装飾照明を設置していくという。
この計画の第一段階は2011年早々に開始され、まずはリトルヘイ・ストリート、ファクトリー・ストリート、キンバー・レーンの3つの通りに重点を置き、歩道を拡張させて自転車置き場や照明を設置する。その後に、ヘイ・ストリートを改造して、ピット・ストリート・モールに似た歩行者広場にして、トーマス・ストリートには人々が集まれるスペースを2カ所設置する。また、ディクソン、サセックス、ハーバー、キー、ダグラス、バレンタイン、グルバーンの各ストリートでも、歩行者のスペースが拡大される。
車の利用者から反発があるのではとの問いに対して、ムーア市長は「車を使って街に来る人は全体の15%に過ぎない。人々が求めているのは、道路を歩行者専用にすることだ。人々はとりわけ中華街には徒歩で行く」と答えた。中華街改善計画は今月31日に市議会で承認されるとみられている。