【レディ・エリオット・アイランド6日AAP】 オーストラリアを訪問中の英国のチャールズ皇太子は6日、QLD州レディ・エリオット島で行われた環境問題を議論する円卓会議に出席し、死滅が懸念されるグレートバリアリーフのサンゴ礁の保護を訴えた。
同会議には、動物愛護啓蒙家のテリ・アーウィン氏らも出席した。アーウィン氏は、チャールズ皇太子が会議に参加したことで、サンゴ礁の問題があらためて注目されたとして謝意を表した。さらにチャールズ皇太子は、環境を保護しながら市場経済を活性化する「ブルーエコノミー」の重点課題に、サンゴ礁保護の問題が位置づけられることを希望した。
企業リーダーたちも多数参加した同会議では、建設大手レンドリースがグレートバリアリーフ基金に今後10年間で500万ドルを拠出する意向を明らかにした。レンドリースのマカンCEOは、以前にも増して、対策を速やかに進める必要を感じるとした上で、サンゴ礁の保護には企業と行政の両者が協力して解決していく必要があるとの考えを示した。