【シドニー11日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は、建設を進めている軽鉄道(ライトレール)について、予定通り来年の開業を目指す意向をあらためて示した。同鉄道を巡っては、建設会社との間で契約に関するトラブルとなっており、下請け会社が裁判を起こしている。
スペインの下請け会社アクシオナは、建設プロジェクトの内容が複雑で誤解を招くものだったと訴え、建設費用としてさらに12億ドルを拠出するよう求めている。軽鉄道の建設費用はもともと16億ドルと見積もられていたが、その後5億ドルが追加されている。また、完工予定は今年となっていたが、来年まで延期となっている。
野党労働党は、軽鉄道が開業するまでにはさらに数年かかるとの見方を示したが、ベレジクリアン首相は「本日をもって、予定も予算も最終決定した」と述べ、「予算内で、予定通りの完成を人々は望んでおり、それが私の意向でもある」と話した。ただ、NSW州のコンスタンス交通相は、明確な完工日は把握していないとしている。