【シドニー11日AAP】 オーストラリア国内では、毎週12社から顧客の個人情報を流出させたとする報告が上がっていることが、オーストラリア情報委員会事務所(OAIC)による調査で明らかになった。ヘルスサービス分野が、全体の4分の1を占めているという。
今年2月末に報告が義務となり、少なくとも63件の違反により3万4,000人の情報が流出したとみられている。また、流出した情報のほとんどが、名前、住所、電話番号などの連絡先の情報だった。また、10件に3件がクレジットカードや銀行口座の情報など金融情報が含まれていたほか、全体の4分の1は運転免許やパスポート番号など、本人照合に使われる情報を含んでいた。
また、情報が流出した原因は、人為的なミスが全体の半数を占める一方、悪意や犯罪が目的の攻撃は28件となった。シドニー大学でITネットワークと安全管理を専門とするホルズ氏は、企業は誰が情報にアクセス可能かを把握し、情報を流出させる基本的な方法を理解する必要があるとしている。