【シドニー4日AAP】 3月、NSW州で、救急患者として病院に搬送された人のうちの27%、9824人がベッドに案内されるまでに8時間以上待ったということが明らかになった。野党側は、与党がベッド数を減少させたことに要因があると指摘している。
スキーナー影の保健相によると、1995年、労働党が与党になった年の州の病院のベッド数は2万3910台と報告されているが、2009年にはこれが2万2311台に減少。しかもこの数はベビーベッド1000台を含むため、1995年のベッド数と比較すると、実質2599台も減少したことになる。これに反比例し、NSW州の人口は同期間で100万人増加している。
与党保健相のスポークスマンは、今回発表された3月期の数字についてコメントはしなかったが、2010年3月までの1年間における数字について、救急患者の60%弱が4時間以内に、75%が6時間以内に対応を受けていることを考慮すると、状況は改善に向かっていると述べた。
調査によると、1番待ち時間が長いとされているのはシドニー西部のウエストメッド病院。3月期において、救急患者の約半分が8時間以上ベッドを待ったとしている。他にも、コフス・ハーバー、ポート・マッコーリーなど北部沿岸部、州西部ワガワガやオレンジ、州南部沿岸部のショールヘーブンなどが挙げられた。