【メルボルン12日AAP】 連邦のターンブル首相は12日、VIC州ラトローブ・バレーで実施する、水素エネルギー供給試験事業に、連邦政府とVIC州政府がそれぞれ5,000万ドルずつを拠出することで合意したことを明らかにした。さらに、水素輸出先である日本政府からの援助も決まっている。
事業総額が数十万ドルとなる同事業では、褐炭から水素を生産した後、これを発電および電気自動車の燃料とするために日本へ輸出する。2019年初めにも試験事業施設の建設が着工し、2020年~21年にかけて、日本へ向けた最初の水素輸出が実現する見通しだ。
ターンブル首相は、「VIC州の褐炭が、日本に明かりを灯すことは素晴らしい」と感想を述べ、さらに「最高の技術、十分な投資、オーストラリアと日本による協力体制が、褐炭という古代からの資源を、将来的に重要な燃料に変えることを確実にするだろう」と述べた。