【ブリスベン12日AAP】 ニューカレドニアの西へ150海里付近で12日午後4時ごろ、クルーズ会社P&Oが保有する客船「パシフィック・ドーン(Pacific Dawn)」から女性が転落したことが分かった。捜索は13日午前0時まで続いたが、同日午前7時半に打切りが発表された。
P&Oの広報担当者によると、客船の従業員は転落に気付くとすぐ、「人が転落した」との信号を船長室へ送った。客船は方向転換した後、航行してきた経路を戻り捜索を開始し、オーストラリアの海事安全当局(AMSA)とニューカレドニア当局もまた、近くを航行する船舶に捜索をサポートするよう指示を出した。
AMSAの広報担当者によると、事故当時の海の状態は「悪く」、風力は秒速15メートルと強風で、外は暗く何も見えない状態だったという。女性の夫は、妻が転落するのを目撃しており、すぐに救命用の浮き輪を投げたが、女性の姿は見えなくなったという。客船は14日午前11時にブリスベンに到着する予定。