【キャンベラ8日AAP】 8日放送のABC局の番組「Foreign Correspondent」で、元捕鯨船員という日本人2人が、捕獲されたクジラの肉が日本到着後、いかにして取り扱われているかを、通訳を介して「内部告発」しているという形で放送された。
先週、オーストラリア政府は、日本の捕鯨活動に対して国際司法裁判所に提訴したばかり。
1人は自らを「Mr.Whale」と呼ぶ男性で、日本の捕鯨活動母船「日新丸」の元乗組員としている。この男性は「まず、船が日本の港に着くと運搬用トラックが待ち構えているんだ。そして、乗組員1人当たり500-600キロの鯨肉を盗んで、段ボール箱に梱包して持ち去るのさ」と話した。また、捕鯨活動歴30年という別の男性は「毎日、コンテナの温度を確認するんだが、ある日、日本鯨類研究所のスタッフが来て、何かを梱包しているのを見かけたんだ。“何をしてるんだ”と叫んだら、慌ててそれを隠したんだが・・・クジラの尾の部分の赤肉だった。最上級の部分だよ」と語った。