【シドニー13日AAP】 NSW州ロング・ベイの刑務所職員が13日、人員削減および安全への不安や生命の危険などの懸念を訴え、ストを決行したことが分かった。公務員サービス協会(PSA)の調べでは、同日正午までに約900人がストに参加し、欠勤したとみられ、今後は州内で4,000人規模のストに拡大する可能性もあるという。
PSAの刑務所職員職業部のリトル総書記長は、政府が進める人員削減は「ばかげており、危険なだけでなく人命を危険にさらすもの」と述べた。同氏によると、刑務所の収容定員は1万1,000人だが、現在1万4,000人近くに上っており、職員に対する暴行も、3年で3倍近くに増加しているという。
一方、NSW州更生サービスは、各刑務所施設の安全性や収監者の更生の結果などを調査することにより、各施設のサービス水準を引き上げ、アカウンタビリティー(結果に対する説明責任)を向上することにつながると主張している。組合によると、ロング・ベイ刑務所では90人が削減対象となっている。