【シドニー14日AAP】 盲目の先住民歌手で、昨年病気のため死去したジェフリー・グルムル・ユヌピング氏を追ったドキュメンタリー映画「Gurrumul」が、今月26日から公開される。才能溢れる同氏の音楽キャリアや私生活、先住民族文化について多くを語る作品となっている。
同氏のプロデューサーを務めたマイケル・ホーネン氏は、映画監督ポール・ウィリアム氏と共に、2012年からユヌピング氏のドキュメンタリー映画を撮り始めた。ウィリアム氏は「遠く離れた先住民コミュニティに生まれた一人の人間が、まったく異なる世界に飛び込み、名声や期待に応えていくことの難しさを見て欲しかった」とコメントした。
生前には、数々の国際舞台に立ったユヌピング氏だが、その中でもホーネン氏は、英国歌手スティングとの共演で、リハーサルでは散々な状態だったが、本番では感情溢れる素晴らしいパフォーマンスを披露したことが印象的に心に残っていると振り返った。フランスで放映されたこの様子は、同映画で再び見ることができる。