【シドニー19日AAP】 来週からモロッコのアガディールで開催される国際捕鯨委員会(IWC)の年次会合を前に、ギャレット環境相がクジラ保護の提案でなければ応じるつもりはないと明言した。
委員会では捕獲枠を設けて商業捕鯨を認めるという妥協案の調整が進められているが、ギャレット相は「この提案が通れば今後10年間にアイスランド、日本、ノルウェーに約1万3000頭の捕鯨が認められることになる。南極海のIWC捕鯨禁止海域での捕鯨活動が認められて、絶滅危惧種の捕獲も許可されることになる。豪政府は、クジラにとって悪い取引には決して応じるつもりはない」と述べた。また、ギャレット相は提案を受け入れないよう諸外国を説得するとし、欧州や南米諸国、ニュージーランド、米国などの反捕鯨国と協力してクジラ保護に努めるとした。