【シドニー18日AAP】 NSW州政府は、シドニーCBD近くのエベリー(Eveleigh)にある倉庫跡地キャリッジワークスを、米国シリコンバレーのようなITハブにするという、米グーグルによる提案を却下したことが分かった。州政府は、納税者の判断を仰ぎたいと説明している。
政府は昨年、建設大手ミルバックから昨年、キャリッジワークスをグーグルのオーストラリア本拠とする提案を受け取ったが、公有地である同地の用途については、一般競争入札で決定する意向を明らかにした。
バリラロNSW州首相代理は、州政府が、最大の恩恵がもたらされると思われる方法を、納税者に代わって選択したと説明。さらに、グーグルが入札競争に参加することを願っていると話し、決定について「グーグルは理解するだろう」とコメントした。グーグルはコメントを拒否しているが、シドニーに拠点を設置する案は、引き続き検討を続けるものとみられている。