【シドニー18日AAP】 NSW州政府は、増え続ける若者のホームレスを援助する資金として、約1,400万ドルを拠出する意向を示した。若者のホームレス問題に取り組むYファンデーションズは、2006年以降、若者のホームレスは「激増」傾向にあるとして、警鐘を鳴らしている。
NSW州のゴワード家族・地域・サービス相は、24歳以下のホームレスとなった若者を援助するため、1,390万ドルを拠出すると発表した。一方、野党労働党のミハイルク社会住宅相広報担当は、「ベレジクリアン政権はホームレスの問題より、不動産売却とスタジアム建設に目が向いている」と批判した。
オーストラリア政府統計局(ABS)によると、NSW州内の19歳~24歳のホームレス人口は2006年以降、10年間で92%と急増しているという。2016年~17年には、15歳~24歳でホームレスの特別支援サービスを受けた若者の数が、1万8,936人を超えたことも分かっている。