【キャンベラ22日AAP】 21日にモロッコのアガディールで開会した国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会は、開会直後に休会となる異例の事態となった。要因として、捕鯨に関する各国の主張の隔たりが大きいことが挙げられている。
今回の総会の焦点は、日本やアイスランド、ノルウェーなど捕鯨国に対し商業捕鯨を認める代わりにその捕獲数を大幅に減少させることとなっている。
ギャレット連邦環境相は、オーストラリアなど一部の反捕鯨国にとって主張内容に妥協の余地はないとしたものの、ニュージーランドなどのように反捕鯨の姿勢を取りつつも妥協案を受け入れようとする動きがあることに懸念を示した。「何もないよりは妥協案を受け入れたほうがいいとする国もあるようだが我が国はそうは考えない。捕鯨廃止に向けて強気の姿勢を示し続け、これに同意の国々があることを強く信じている」とギャレット環境相。