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豪初の体外受精児が30歳に

【メルボルン23日AAP】   メルボルンの小さな実験室で誕生したオーストラリア初の体外受精児、キャンディス・リードさんが23日、30歳の誕生日を迎えた。この体外受精を行った教授は、当時を振り返り「母親の妊娠が確認された時は本当にうれしかった」と話した。

アレックス・ロパータ教授は30年前、メルボルンにあるロイヤル婦人病院の小さな実験室でオーストラリア初、世界でも3例目となる体外受精児の受精に成功。母親が無事に受胎したことを知ったのは同僚と昼食を食べている時で、お互いに顔を見合って成功を祝ったと述べた。教授は、リードさんと友人として親しく付き合っているとし「彼女には、“あなたの両親があなたを知る9カ月も前から、僕はあなたのことを知ってるんだ”って、いつも言っているんです」と述べた。

教授によると、婚姻カップルの約10%は不妊問題を抱えており、体外受精の技術向上は、これらのカップルのみならず、同性カップルの悩みも解決することにつながり、社会に大きく貢献していると述べた。ロパータ教授には孫息子が2人いるが、教授の娘が、同姓パートナーとの間に体外受精でもうけたのだという。

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