【シドニー29日AAP】 バーク連邦人口相は、29日にシドニーで開かれた人口対策サミットの中で、人口問題に関して、ラッド前首相は人口を増加させることに重点を置いていたが、ギラード新首相は、人口増加よりも国民の生活環境などを意識した方針を立てており、顕著に相違があると話した。
先週末、ギラード首相は「スキルを持った人材不足のために事業の進行が遅れるようなことがあってはならないが、(移民増加が原因で)地元の若者らが失業する事態になってもいけない」と述べ、国家経済発展のために必要なスキルを持った移民の受け入れを引き続き行う意向を示したものの、ラッド首相が打ち出した、あくまで人口増加に焦点を置いた「ビッグ・オーストラリア」方針から、バランスの取れた人口増加を目指す方針に転換するとした。