【シドニー29日AAP】 日本のキリン・ホールディングスの傘下にある大手食料品会社「ナショナル・フーズ」は29日、VIC州のコブデン工場を今年12月、シドニー南西部にあるウィザリル・パーク工場を2012年3月までに廃止することを発表した。これに伴い280人の従業員が職を失う。
乳製品を主に取り扱うナショナル・フーズは、2008年、「デイリー・ファーマーズ」を買収。これにより同社は4工場を所有することになったが、生産を統合させるため、今回の2工場の廃止決定に至った。
運輸業者連盟(TWU)はこの件について、オーストラリア競争・消費委員会(ACCC)が、工場廃止や従業員削減の可能性を知りつつもキリン社のデイリー・ファーム買収を容認したために起こったものであり、責任はACCCにあると述べた。