【メルボルン22日AAP】 結合している頭部を切り離すという、32時間にも及ぶ大手術を昨年11月に受け、徐々に回復に向かっているバングラデシュ人の双子姉妹、トリシュナちゃんとクリシュナちゃん(3)が、術後初めて、実母であるラブリー・ゴルダーさん(24)と対面した。
姉妹の法律上の保護者となっているモイラー・ケリーさんによると、母子の対面の際、トリシュナちゃんはゴルダーさんとケリーさんに腕を回し、2人が流す涙を拭いていたという。ゴルダーさんがトリシュナちゃんを抱いたのを見たときに鳥肌が出たとケリーさんは話した。
ケリーさんによると、ゴルダーさんは妊娠中に胎児が結合性双生児であったことを知ったが周囲の反対を押し切り出産。しかし、経済的に適切な医療を2人に与えることができず孤児院に預けることを余儀なくされた。ケリーさんは、自身が運営する支援団体「チャイルド・ファースト」財団を通じて、孤児だったトリシュナちゃんとクリシュナちゃんをオーストラリアに呼び寄せ、手術を受けさせるに至った。